『はちじゅういち。』 ページ36
エー「…！」
うわ、なんか怒ってる。気づかれてない自信あったんだろうな…。
俺だって見聞色鍛えられてなかったら絶対気づいてなかったし安心しろよ。
『動物たちにもダダンたちにも気づかれてないんだから自信持てよ。』
エー「お前に励まされる筋合いなんかねぇ！！」
うわぁ狼みたいだなこの子。
『あー…そっか…。ごめんな。他人に干渉されたくないタイプか。俺のことはフル無視でも別に構わねぇからさ、ルフィと仲良くしてやってくれ。』
寂しくなったらセンちゃんに嫌がらせ電話して遊ぼうと思ってるし。
エー「…さっき…！」
『？』
エー「さっきダダンに自分から、面倒ごとは全部お前がやるって言ってたな。」
『おう。言ったな、そんなこと。』
エー「あいつならともかく、なんでおれの分まで面倒ごとを引き受けるんだ。」
『あぁ？子供は自由に育つべきだろ、そんなの決まってんじゃねぇか。』
俺も実際、前世でばーちゃんにそう言われて育ったんだし、その信念に沿って俺も生きていきたいと思ってるしな。
…おかげさまで山でのサバイバル技術が豊富になったぜ、ありがとなばーちゃん。
エー「お前も子供じゃねぇか。」
『そうだな。』
2回目の、だけどな。
ローとかベビー5とかバッファローみたいな感じで海賊になるしかなかった、みたいな子供は増やしたくねぇし。
そういや、ドフラミンゴのやつ、ちゃんとパパやってるかな。想像するだけで腹筋辛いけど。
エー「…変わったやつだなお前。」
『俺を誰と比べてんだ…！？』
エー「は？誰って普通のやつだろ。」
『人と比べられんのは嫌いなんだ。2度とその話題を俺の前で出すんじゃねぇぞ…！』
エー「ちょ…っ！！まてよお前…！」
我に返ると家の前まで来ていた俺は、そのまま布団の中に潜り込んだ。
布団の中で俺はエースに悪いことをしたと思い反省した。
あぁ、嫌なことを思い出してしまった。
毎日毎日繰り返される地獄のループを。
隣に翔がいなければ、きっとまともに過ごせていなかっただろう。
母親に妹と比べられ、ずっといないものとして扱われていたから。
ずっと隣を歩いてくれていた大切な幼なじみには感謝してもしきれない。
今の“俺”があるのは、翔のおかげだから。
2人で過ごした子供時代を、誰にも縛られることなく走り回った時間を、今の子供達に過ごして欲しいと思うから。
普通とか、常識とか、やりたい事をやるために邪魔になる基準は全て“俺”が取り払ってやる。
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー！これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください！m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (
レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー！めっさええとこで終わってしもうた！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年5月4日 13時
