ワンピの世界に転生した女子のよくある話 PART１ (ページ43)

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『よんじゅう。』ページ43

次の日からは海に関する本を読んで、全力で覚えることにした。

別に、グランドラインではコンパスが正しい方角をささないとか、熱湯のように熱い海があるってことを知ってびびったからではない。(震え声)

ベビー5「大丈夫～？」

『だっ、大丈夫。』

ベビー5「そっか！何かあったら言ってね！」

ごめん、大丈夫じゃない。船酔いで吐きそうだわ。

ベビー5の優しさが痛ぇ。俺の心にザクザク刺さってくる。

海に関する本ってだけで大量にあるし、急いで読まないと終わらないっていう重要なタイミングにも関わらず、先に船酔いで俺の人生が終わりそう。

それと並行して、悪魔の実の研究もしないといけないとか…。もっと前からやっとけばよかった…。

『はぁ…。』

そんなこと言ったって元には戻れないことぐらい分かってるけども。

「敵襲だー！」

ドォン！！

ドフ「A、気晴らしに行ってくるか？」

外から砲撃音が響いてくる中、ドアを開けたドフラミンゴが俺にそう言ってきた。

『…おう。そーする。』

まぁ、無理に勉強するほどでもないし、体動かすことは悪いことじゃないしな。

外に出ると、ドフラミンゴの船を囲むように大きめの船が3隻あった。

『よっしゃ、そんじゃまぁ行ってくるか。』

変身しつつ、1番遠くにあった船に向かった。近くまで行くと、その船の海賊たちは俺を見てかなりビビってるようだった。

「な、なに…！？」

「あ、あいつだ…！！」

「白鬼！！」

『え、初耳なんだけど。なにその異名。ホラーゲームみたいだな。』

俺、そんなに海賊倒しまくってる訳じゃないんだけどな。いつの間にそんな名前で呼ばれるようになったんだよ。

『まぁ、とりあえず海賊っぽいから、海軍とこまで一緒に来てもらおうか。』

「ひぃっ！？」

いや、俺は一歩前に出ただけだからな？全員が一歩下がらなくてもいいだろ。

「だ、誰が相手でも関係ねぇ！！やっちまえお前らぁ！！」

「「「「うおおおお！！！！！」」」」

やけくそじゃねえかよ。まあ、正当防衛って事で。

『ふぅ。』

「う、うう…。」

「や、やられた…。」

海賊たちは10分で片付け終わったんで、とりあえず近くにあったロープで縛っておいた。

『終わったぞー。』

ベビー5「お疲れ様～！」

ついでだし、他の船のやつもさっきの船にまとめておくか。

うーん。こいつらを海軍にどうやって引き渡ししようかな。