『さんじゅうなな。』 ページ40
俺も2人を追いかけて行くと、ドフラミンゴが出港の準備をしていた。
ドフ「すぐ船を出すぞ！また本部のおつるだ！！海軍に嗅ぎつけられた！！」
『分かった！』
荷物は大量の服とお出かけセット(お風呂用品)ぐらいだし、拠点を移すようになってからはめんどいのでずっと船に荷物を乗せたままにしている。
やることが特にない俺はそのまま乗り込んだ。海賊になりたくないって俺も言ったけど、荷物運びとか雑用くらいならやるってのに、ずっと客人扱いは変わらないようだ。
もしくはただのポンコツに手を出されるのが嫌なだけだろう。船酔いが未だに酷いしな。
ドフ「コラソンとローはどこだ！？」
グラ「一度は乗ったのを確認したがいない！！」
セニ「若…。コラソンのハンモックに…。」
“ローのビョーキをなおしてくる”
ドフ「…何のマネだ…！！」
コラさんの書き置きを見た俺は、海軍へ情報を流す役割をしてやろうかな、とふと思った。いない間海軍に襲われなかったってなると、コラさんの怪しさが高まるからな。
その日の夜、俺は絶対に人が来ないと自負できる場所(個室トイレ)で電話をかけた。
もちろん、風を操って防音対策もバッチリだし、鍵もかけてある。
プルプルプルプル…！
ガチャ。
『俺だ。A。周りに人はいないぞ。』
〈…そうか。どうした？〉
『ローの病気を治しに行くんだろ？…ローは起きてるか？』
〈…いや。〉
『そうか。ならいいや。…ローの病気は勘違いの塊だと言えるぐらいに正しいことが知られていない。おそらく、ローもコラさんも辛い思いをすることになると思う。』
〈……。〉
『だから…。だから、こっちは任せろ。そっちに比べたらスパイくらいどうってことない。さっさと治してこい。』
〈…分かった…！〉
『じゃあな。ローに頑張れって言っといてくれ。』
〈あぁ。分かった…！〉
ガチャン…！
『ふぅ。さて、後1人だな。』
プルプルプルプル…！
〈お・か・きー！〉
『あられ。Aだ。コラさんの都合で、俺が代わりに努めることになった。よろしくな。』
〈話は昼に聞いている。子供なんだからあまり無茶はするなよ。〉
『ははは。会ったこともない奴に心配されるなんてな。ま、気持ちはありがたく受け取っておく。それじゃあ、また動きがあれば連絡する。』
〈分かった。〉
ガチャン…！
『よっしゃ。今日の用事は全部終わったな。さて…寝るか。』
その後、俺はドフラミンゴの部屋に戻って寝た。
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年3月29日 22時
