ワンピの世界に転生した女子のよくある話 PART１ (ページ34)

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『さんじゅう。』ページ34

ロー「…じゃあなんでここにいるんだよ。」

『ドフラミンゴが船に乗る気になるまで俺んちの前でずっと生活するとか言い出したからだ。それでしょうがなく、1年間のお試しってことにして船に乗ったんだ。』

俺が説明してやると、なんとなくわかってくれたのか頷いてくれた。

…かわいいなこいつ。当然ベビー5には負けるけど。

『よし！できたぞ！』

ロー「いてぇ！」

『あ、悪い。』

手当が終わったから頭を撫でてやったら、ベシッと手をはたかれてしまった。そういやこの前は頭からゴミ山に落ちてたな。

…ほんとごめん。悪気はなかった。

ロー「…お前、年は？」

『そういえば、みたいな感じで聞くのやめてくれねぇかな。』

ロー「…。」

早く答えろよ、みたいな顔で睨んでくるんだが。前言撤回。可愛くもなんともねぇわ。

『それじゃあ、改めて自己紹介するからちゃんと聞いとけよ。俺はA。8歳のアルビノだ。よろしくな。』

笑って挨拶してからローを見ると、年下だったことに衝撃を受けているらしく、目を見開いていた。

ロー「2つも年下だったのか。」

『精神年齢が高いってよく言われる。』

まぁ、中身は17歳の精神だからな。ここ8年で精神年齢が上がった感じもないし、これから変わるとも思えねぇけど。

見た目子供だから、大人っぽい雰囲気が違和感なんだろうな。

『そーいや、お前の寿命、あと3年なんだっけ？』

ロー「そうだ。」

『…治せるんならやってやりたいんだけどな。』

ロー「お前にやってもらわなくても自力でやる。まず全てを壊してからだ。…コラソンとかいう野郎もな…！」

コラさん逃げて。超逃げて。この子ものすごい危ない考えを持ってらっしゃる！！

『コラさんに仕返しをするのはあんまりオススメしねぇけど、俺も一応、攻撃を避ける方法くらいなら教えてやれるぞ？』

俺はけが人を見たくないタイプのヘタレだからな。

ロー「分かった。」

『そうか。これから出かけるつもりだし、俺が戻ってきたら始めようか。3日後くらいになるかな。』

ローのやつ、唖然としてやがる。この反応はレアな方じゃないのか？

ロー「出かけるのか？」

『母親に近況報告しに行こうと思ってな。ついでにまだここにいようと思ってることを伝えるつもりだが、それがどうかしたのか？』

ロー「明日からかと思っただけだ。」

そう言うとローはそっぽを向いてしまった。あ、やる気になってたのか。ごめんな。

『…ドフラミンゴに挨拶してから出発するかな。』