ワンピの世界に転生した女子のよくある話 PART１ (ページ31)

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『にじゅうなな。』ページ31

少年は俺の方をギロリと睨んでからディアマンテとトレーボルについて行った。

あらやだ怖い。…さて、俺はどうしようかな。

まぁ、普通は客はもてなすのが礼儀だし、あの子供にも飲みもんぐらい出してやるか。

『ホットココアだ。…ついでにディアマンテとトレーボルにはブラックを入れといたぞ。』

「…いらねぇ。」

ディ「おう。ありがとな。A」

トレ「べーっへっへっへ！やっぱりうまいな！鼻出るわ！！」

『うん、汚いからやめような。』

はいはい、と適当に頷いていると外からベビー５とバッファローが戻ってきた。

ベビー５「コラさんが帰ってきたよー！」

コラさんが帰ってくるのを待っていたらしく、2人の後ろにコラさんがいるのが見えた。

『お、お帰り。』

そのあと、入り口でコラさんが転びベビー５が笑ってコラさんにぶたれるいつもの流れがありつつ、ディアマンテは今来た3人のことを紹介した。

コラさんにはベビー5が紅茶を準備していたので、俺は子供達に街で買ったお菓子を出してあげた。

ディ「…あぁ、あとこいつは子供嫌いだ。」

そうディアマンテが言い切るあたりでコラさんが俺を掴んで外に放り投げた。ついでとばかりに痩せた少年も。

『ちょっ！待っ…ぎゃぁぁぁ！？』

お菓子持ってたんだけどな。とっさに部屋に放り投げておいたから、ベビー５とバッファローは驚いただろうな。いや、あの2人のことだし、もう喜んで食べ始めてるか。

ガシャァン！！

『ぐぇっ…。』

落下中に考え事は絶対ダメだな。とっさに変身した龍の状態でも痛い。

『ぐふっ…。衝撃が…。』

「………！！」

『おい、大丈夫だったか？』

コラさんが俺を先に投げたから、痩せた子供は俺の上に落下してきた。おかげで追加ダメージくらったじゃねぇかよ。

まぁ、こいつにあんまりダメージ入ってなさそうだし問題ないか。それにしても軽いなこいつ。

…夜道に気をつけろよコラさん。気づいてないだろうけど、今ものすごい殺意のこもった目で睨まれてるぞ。

『おーい。いつまで俺の上に乗ってるんだー。』

「……。」

『おーい。…もういいや。諦めよ。…それで、名前はなんていうんだ？』

「ロー。」

『へー。年は？』

ロー「10。」

あ、一問一答形式なのか。もっと詳しく付け足してくれるとありがたいんだけどな。

『…なんだったっけな。あー、全部ぶっ壊したい、だったか。』

このままこいつが成長したらテロを引き起こしそうだな。

俺、この子の将来が心配。