ワンピの世界に転生した女子のよくある話 PART１ (ページ27)

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『にじゅうさん。』ページ27

クザ「あー。嬢ちゃん嘘ついてるだろ。」

ペンを持っている手で指されて少しビビったが、別にどうってことない。はず。

『事実だが？』

クザ「ほらな？さっきまでと違って言葉が硬いぞ？おれが何年海軍やってると思ってんだ？」

『えーと。10年くらい？』

クザ「あー。忘れたからいいや。」

『おい！なんか気になるだろ！』

クザ「嘘ついてるのは分かったけど、話してくれそうにないし、おれもうダルいし、もういいぞ。帰ってよし。」

職務怠慢してる人がいまーす！ちょっとこいつより偉い人来てー！

バァン！

「おお！ここにおったんか！」

クザ「あ、ガープ中将。どうしたんですか。」

え、マジで偉い人来たんだけど！俺ってばいつの間に超能力手に入れてたんだろ！？すげぇ！

ガー「アルビノか？可愛い女の子じゃのう！どれ！せんべい食うか！？」

クザ「子供餌付けしてどうするんですか。」

なんか仕事してそうにない上司だった！！！ありえねえよ！！こんなんでいいのか海軍！！

5秒前の俺に黙祷。俺に超能力とかないんですよね！なんとなく分かってた！！

海軍のこと、本気で心配するぞ！？なにこの混沌とした空間！？

せんべい食ってるおじいちゃんとだらけまくってる三十代とか、カオス過ぎるだろ！？

クザ「こらこら嬢ちゃん。手を止めてないでちゃんと書けよ？」

『くっ…！』

腹立つなこいつ！書いてるっつうの！お前こそだらけてんじゃねえよ！

ガー「わしにも孫ができてのう！やっぱり子供は可愛いもんじゃ！」

ちょ、頭ぐしゃぐしゃしてくんな！

『はぁ…。ったく。書き終わったから帰らせろ。』

クザ「ほい、賞金な。…ちょいまち。」

『はぁ？』

賞金が入ったアタッシュケースをヒョイっと上にあげて取れないようにしやがった。おいコラてめぇ。ふざけんな。

クザ「生まれた島が分からず、保護者もいねぇんなら海軍で保護してやろうか？住むとこも保証するし嬢ちゃんなら将来有望だぞ？」

結構いい話だと思う。待遇も良さそうだし。

だがしかし。

『…悪いな。俺は海軍に入る気がねえんだ。』

今は入る気にならない。

絶対に「こんな海軍は嫌だ！」にお前ら入ってるだろうが。

『また今度誘ってくれよな！』

そう言いながら立ち上がった俺は、クザンの手からアタッシュケースを取り窓辺で変身して外に出た。

クザ「…能力者だったのか？」

ガー「ぶわっはっはっ！！面白い子じゃのう！！」

2人の声が聞こえたんだが、今は帰りたいんで無視した。