『にじゅう。』 ページ24
その次の日はラオGとの体術だった。体の動かし方と軽い組手と、筋トレをしただけなんだが、全身筋肉痛で次の日動けないほどになってしまった。
てか、子供に筋トレさせたら身長が伸びなくなるんだぞ！！知ってんのかこの野郎！！
どれだけ文句を言おうと流されて終わりなので、筋トレの時間になると変身して逃げることにした。
まぁ、2回続けたら本気で怒られたけど。
筋肉むきむきの女子になんかなりたくない！って叫んだら筋トレを無くしてくれた。結果オーライ。
その代わりになのか、組手する時間を倍にしてくれたんだが、俺としては違うそうじゃない感がものすごい強かった。
その後、ジョーラに料理、ピンモフに戦略、さらに他のファミリーたちにも色々教わることになってしまったが、半年が経つとまあまあ身に付いた。
ドフ「どうだ？ファミリーに入る気になったか？」
『入る気も何も、入れるつもりでこの半年間訓練をさせてたんだろうが。まぁ、もちろん入る気は無いがな。』
ドフ「…そうか。あと半年になったが、ファミリーに入りたいと言わせてやるよ。」
またもやドS発言！やっぱこいつヤベェ。危険人物に登録すべき。
『はいはい。おやすみ。』
適当に流してさっさと退散することにした。
ドフ「待て。」
『ん？なんだよ。』
ドフ「散歩に行くぞ。」
『はあ？まぁ、いいけどよ。』
ピンモフが窓から外に出たので、俺もそれに習ってこっそり出た。
広い草地がある所までブラブラと10分ほど歩き、ピンモフがそこで寝転んだので、俺も変身してから寝転んだ。変身した状態でのんびりするのは久しぶりだからな。くつろぎまくってやろう。
ドフ「空の散歩でもどうだ？」
『へ？お前飛べるのか？』
ドフ「雲に糸をかけて飛ぶだけだ。」
そういやこいつイトイトの実を食べてたんだっけ。
『分かった。じゃあ行くか。』
空をのんびりと2人で飛び、涼しい夜の風を感じていると、真下に海賊船が見えた。
『ん？あれ、確か。』
ドフ「最近出てきた海賊だな。船長の賞金が1000万ベリーだったはずだが。」
俺が見つけたのに、先に説明しやがった。分かってるっつうの。
『じゃあ、金稼ぎでもしに行くかねぇ。』
ドフ「死にかけたら言えよ。お前の母親に怒られるのはおれだからな。」
『はいはい。りょーかい。』
変身を解いて船に着地した。船員はみんな驚いているが、当然のことだろう。
『えーと。夜分遅くに失礼します？』
「あ、アルビノだ！」
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年3月29日 22時
