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朝
目が覚めてカーテンを開けると
” 残念なイケメンさん ”が、まるで私が開けるのを待っていたかのようにニコニコしながらこっちを見る
これが毎朝の始まり。
そしていつものセリフ。
「 おはようAちゃん、今日も遊びに行くね 」
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あれから毎晩、私のベッドに遊びに来る” 残念なイケメンさん ”
” 残念なイケメンさん ”は、ルックスはいいのに、言動が残念な方だから
私の中で勝手に定着した呼び方。
毎晩、ひょこっとカーテンの隙間から顔を出してこっちを覗き
「 遊びに来たよ 」
と囁く。
もちろん私はすぐに追い返すが、それも疲れたので
狸寝入りを図る。
が、最近は私が寝てても( 嘘眠り )構わず入ってきて私の近くにしゃがんで頬を突っついたり、頭を撫でてきたりする。
まぁ、もちろん飛び起きてさっさと追い返すけど。
掴めない
本当に掴めない人だ。
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ある日の夜、グクさんが来る頃
珍しく起きてスマホを操作しているとカーテンが小さく揺らぐ。
「 あれ、起きてたんだ
もしかして俺のこと待ってた?笑 」
『 違います 』
「 えー、ぐぅちゃんちょっと期待したのにー 」
『 気持ち悪いんでやめてもらえますかその呼び方 』
「 てか、今日は俺のこと追い出さないんだね 」
『 聞きたいことがあって 』
「 え!遂に俺のこと好きになった!? 」
『 はぁっ!?馬鹿じゃないの! 』
「 しぃっ!声大きい! 」
そう言って慌てて私の唇に自分の人差し指を当てる” 残念なイケメンさん ”
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この人絶対女慣れしてる…
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作者名:なぎーぬ x他1人 | 作成日時:2018年5月7日 12時