ちょうちょさんぽ 三話目 ページ48
｢うっさいわね！！いいでしょ！？｣
そう言いながら中学時代を振り返るも、途中までいた優しそうな女の子が、ピタリと写らなくなった。
それと同時に、笑っている写真も少なくなったように感じる。
それを踏まえ、彼らは何も気付かないふりをした。
〜高校生〜
地元の駅前だろうか？キャリーケースを持って微笑む釘崎がいた。
『野薔薇ちゃんはずっと昔からかっこいいのね！写真も沢山あってとっても楽しかったわ。』
｢まあね！私、写真撮るの好きだったから！本当はもっとあるけど、早くAのが見たいしね。｣
｢釘崎は釘崎だったな！｣
｢どういうことだよ…｣
そう言って雑談もそこそこに、胡蝶に順番が回った。
『あまり量はないけれど、その中から思い出深い物を選ぶわね。』
＜胡蝶 A＞
〜小学生〜
これは…立ち方に育ちが出ている。
校門の前で、両親だろうか？優しそうな男女に挟まれて微笑んでいる。その足には小さな少女が抱きついていた。
｢うそ…この頃から上品で可愛い…｣
｢この歳って全員虎杖と釘崎みたいじゃねェんだな。｣
｢伏黒は小学生と俺らをなんだと思ってんの？？｣
三つ子の魂百までとはよく言ったもので、笑った顔から佇まいまでとても大人びているように見えた。
『そうね！この時はまだしのぶが小さくって写真を撮るのも一苦労だったわ〜』
頬に手を添えて微笑む。
胡蝶にとって両親は小学生の高学年までの思い出だ。
しかし、こういう風に写真が残っていることで胡蝶は希望を捨てずに進めたと言っても過言ではないだろう。
次の写真を見ると、先程足にしがみついていた少女とランドセルを背負って写真を撮っている。
この写真を両親が撮ったらしい、二人は写っていなかった。
｢あれ？Aの妹って二人いるんじゃないの？
小学生の写真ってこれだけみたいだけど、もう一人は？｣
『そうね〜…カナヲは私が中学生の時からじゃないかしら？』
｢どゆこと？｣
〜中学生〜
先程まで写っていた両親はおらず、少し成長した2人の隣には少し間が空いてニコニコと笑う夏油がたっている。
｢…これ、夏油先生か…？｣
『そうよ〜。
素敵な笑顔でしょ？確かに私が中学生になった時の写真ね！』
｢…あんた、もしかして。｣
『…。
次の写真にはカナヲが写ってるんじゃないかしら？』
次の写真にはまだ幼いカナヲの肩に手を添えて、微笑むAと少し不機嫌そうに写るしのぶがいた。
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推しが尊い！！ - 取りあえず、花の呼吸の壱ノ型桜切り 参ノ型藤の舞とかどうですか？ (2022年11月20日 9時) (
レス) @page5 id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
小紫 - 面白くて一気に読んじゃいました！更新楽しみに待ってます！お体に気を付けてください！ (2022年2月9日 1時) (レス) @page50 id: 68aa4e53df (このIDを非表示/違反報告)
ゆとり(プロフ) - 小説読ませていただきました。何事も体が資本です。お体ご自愛ください (2021年9月30日 15時) (レス) @page50 id: 71fcf47086 (このIDを非表示/違反報告)
油性(プロフ) - syanoaさん» コメントでの訂正ありがとうございます！直しておきますね！ (2021年7月28日 23時) (レス) id: 12f7f8a1eb (このIDを非表示/違反報告)
syanoa(プロフ) - 8話の「役不足」の使い方は間違いですよ〜。「役不足」は役目が実力よりも軽いときに使うので、「力不足」が正解ですよ〜。 (2021年7月28日 21時) (レス) id: 1950b6224d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：油性ペン | 作成日時：2021年5月30日 3時
