幸せを望んだ【服部平次】

#13 ページ15

私は小走りで平次お兄ちゃんの元まで行けば、

平次お兄ちゃんはベンチ座ってハトに餌を与えてる向かいのおじさんをのんびりと見ていた。

『遅くなってごめんね！』

そう声をかけると顔をこちらに向けて

「いや、大丈夫さかい…そ、んな…」

顔を隠して下を向いたりする。

私は何してるのかな？と思いつつ

『？どうかしたの』

そう聞けば顔を赤くさせて

「なんか、さっきの会話…カップルみたいやったから…」


なんて言うもんだから私も少し恥ずかしくなってきた。

平次お兄ちゃんがそう思ってくれたことは一瞬だけど、嬉しかった。

『もう、何言ってるの？�犒史絖瓩覆鵑世�らね〜変なこと言わないの〜』

そう、私たちはどうであれ�犒史絖�

それは、もう永遠に変わらない。

私たちは血が繋がっていなくても兄妹なんだから。


忘れてはいけない______________

私がそう言えば、

「わかっとるわ！ボケ！」

そう顔を赤くさせて反論してくる平次お兄ちゃんの顔をみて悲しくなりながらも

『はいはい、早く帰ろ？もう暗いよ？』

平次お兄ちゃんは立ち上がって

「あれ？言わんかったか？今日はコッチの友達の家に泊まるって…」

『え、そんなの知らないよ！ちょ、急過ぎだから！』

私がそう言えば少し困った顔をしたけど

「まあ、今言ったしな？わるいわるい」

無邪気に笑う平次お兄ちゃんをみたら怒る気力も湧いてこなくなった。

ため息をついたら

「ほらーはよ行くぞ〜」

先に公園から出た平次お兄ちゃんの後を追って公園を出た。


いいんだ。これで。

だって、今でも平次お兄ちゃんの横にいれるならどんな形でもいいんだよ。

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