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#1 ページ1

雨がずっと降っていた気がする。

その日はお父さんが久しぶりに家に帰ってきていて、嬉しくていつもより遅くまで起きていた。

お母さんもお父さんの帰りが嬉しかったみたいでいつも以上に笑顔だった。

「美優、明日には日本に帰れるからな?楽しみにしときなよ?」

お父さんが優しく笑って、

「そうね〜久しぶりに帰れるわね楽しみだわ」

お母さんが頭を撫でてくれて、

『うん!久しぶりの日本だね!』

なんて、会話をしたのも覚えてる。

ただ、楽しみだったんだ。

日本に帰れれば、これからお父さんとお母さんと私で3人でのんびり暮らせれると思ってから。

ただそれだけが楽しみだったんだ。

なのに______________
「美優もうお風呂に入ってきなさい?明日は早いからな」

お父さんに促されてお風呂に入って、アヒルのおもちゃで遊んでた。

『明日には〜にっぽん〜ジャパン〜』

なんて、歌って

お風呂から上がって服を着て、部屋に戻ろうとしたら、

玄関に置いてあったキャリーケースが倒れていて、

『あれ?倒れてる…重たいのにねなんでだろ?』

なんて、呑気な事を考えキャリーケースを立たせ

廊下を歩いているとまた変なことがあって、

『え?足跡…?なんでこんなにも…?』

複数の足跡が床を汚していて、さっき通った時には無かったのにって。

これは、お父さん達にも言わなきゃ!って走ってリビングに行くと、

バーン_____________________


拳銃の音が聞こえた。

怖くなってひっそり扉を開けて中を覗くと、

「グッ、ハッァ」

お父さんが口から血を出して膝をついて倒れた。

怖くて怖くて、混乱して訳もわからず扉を開けてしまったんだ。

「あ、アニキ!!ガキがいますぜ!!?」

サングラスを掛けた怖い人がそう言えば、

「美優…!なんで…?!早く、ここを出なさい!!」

お母さんがそう叫んで私の方に向かって走ってきて

『お、お母さ…ん?この人たちだれ…?』

私の質問にお母さんが答えようとしたら、

「グッ…ブハッ」

お母さんは私を庇うようになり、倒れた。

長髪の銀色の髪の男の人が舌打ちをして、

笑っていた。

なんで、笑ってるんだろって思った。

『お母さん!!しっかりしてよ!!』

お母さんを揺さぶるとお母さんは辛そうに眉をひそめて私の頰を撫でて、

「美優…貴方は生き残って…」

お母さんのか弱い声が途絶えた。

それが、お母さんと私の最後の会話だった。

#2→



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IBU-00(プロフ) - コメント失礼します!ページ2のチャンネルとは、リモコンのことでしょうか?細かい所突っ込んでしまいすみません。チャンネルを投げるは表現としておかしいと思ったのでコメントさせていただきました! (2019年3月25日 19時) (レス) id: 23d97d04a6 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - れいかさん» れいかさんTwitterの方でもほんと、ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!( ´罒`*) (2017年5月7日 13時) (レス) id: b0b7744ce0 (このIDを非表示/違反報告)
れいか - とても面白いですこれからも更新頑張ってください!!! (2017年5月7日 1時) (レス) id: 395b5bc953 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - 愛さん» コメントありがとうございます!!面白いなんて…とっても嬉しいです(≧∀≦)是非、これからも温かい目で見てほしいです! (2017年4月30日 21時) (レス) id: b0b7744ce0 (このIDを非表示/違反報告)
- めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください(´∀`) 応援してます!! (2017年4月30日 20時) (レス) id: 11e14fe850 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーかわ | 作成日時:2017年2月23日 21時

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