私の好きな人 (ページ2)

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永瀬｢はよ｣

｢おはよう｣

挨拶をしてからそそくさと自分の席へと着いてしまうれん。

れんに彼女ができるまでは小学生の頃から毎日一緒に登校してたのに。

挨拶をしてからすぐに自分の席へと着いてしまうのも

彼女が出来てから少し距離を置かれてしまっているのも

全部全部寂しくて苦しい。

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物心ついた頃かられんのことが好きだった。

あの容姿であの性格だから小学生の頃からひっきりなしに告白をされてきたのに全部断ってきた彼を見ていたから

もしかしたら、。なんて淡い期待を抱いていた自分が

バカらしく思える。

れんの彼女は 1年生の白井ここあちゃん。

女の私が見てもふわふわしてて可愛らしい女の子。

『何ぼーっとしてんの』

｢してないよ。おはよう紫耀。｣

平野｢ん、おはよ｣

平野｢またれんのこと？？｣

｢……そんなとこ｣

平野｢昨日れんが彼女と手繋いで帰ってるとこみたわ｣

｢それ私の前で言う必要ある？｣

平野｢ふは、ごめんて｣

平野｢でもさ、こうなってんのAにも原因あるでしょ？｣

｢…それどういう事よ｣

平野｢れんと幼なじみでずっと一緒にいたのに｣

『告白しないで勝手に安心してたのは自分でしょ？』