38 ページ39
JN side
レコーディングの途中から、なんとなく空気が変わったことに気づいていた
Aが見てるんだろうな、なんとなく、そんな感じ
あからさまに監督がAが良いって言ってたからOK出したって言った時は流石に少し驚いたけど
Aにまた少し認められたようで、近づけたようで
嬉しかった
車の中で本人の口から聞いてしまった、マクヒョンへの気持ち
今まで、僕の憶測で成り立っていたものが全て確立してしまった
馬鹿だな、なんで聞いたんだろ
不確かな方が、何百倍も楽だったのに
それでも心の底は臆病な僕は、隣にいることを選んだ
この関係を崩すくらいなら、自分自身の思いなど捻り潰してしまえ
Aのレコーディングを後ろで聞く
この声は、あどけない少女の頃から変わらない
僕が知ってる、僕が恋に落ちた声
目を瞑りながら聞いていると、肩に重みを感じた
JN「マクヒョンも聞きに来たの？」
MK「うん。Aレコーディング早いから。…ジェノヤー。」
いつもの調子で抱きついてくるマクヒョンをそのままに、Aの方を見つめる
マクヒョン、こんなにもAのこと分かってるよ
なにも心配することなんて、ないよ
Aを幸せにする力を、このヒョンは持ってるよ
JN「マクヒョン」
MK「…ん？」
JN「……無下にしちゃ、許さないよ。主にヘチャナが。」
MK「何？なんでヘチャナ？」
なんのこと？、と顔を上げるマクヒョン
本当に分かっていないようで、少し安心少し困惑の表情をチラつかせる
そうこうしている間に、Aがレコーディングを終え、マクヒョンの番になった
変じゃなかったよ、なんてAを安心させて
自分の心はそれと反対に、揺れ始めていて
気持ちを落ち着かせるために深呼吸を一つ
本当つくづくめんどくさいな、僕って奴は
Aが連れて行かれて、1人控室に戻る
そこにはソファに脱力したように座る、テヨニヒョンがいた
TY「…あ、ジェノ。おかえり。」
力なく、こちらを見つめる
JN「ありがとうございます、ユウタヒョン、どうしたんですか？」
ん、アイツと電話だと思う
テヨニヒョンがメンバーの中で唯一アイツ呼びするイリチルのヌナ
大切なメンバー達を見つめる目は、何故か震えていて
JN「………もしかして、僕と一緒ですか？」
TY「…！、……そうかも。」
僕らはつくづくめんどくさい奴だよ、ねぇ、ヒョン
でも、好きなんだよね、ヒョン
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんごリラックス(プロフ) - Liliさん» 返信大変遅くなってしまい申し訳ありません！！！おでこを何回床にぶつけても謝罪しきれないくらい申し訳ないです…！！！！本当ですか…！！ありがとうございます！！これからも更新頑張ります☺︎ (2022年11月29日 0時) (
レス) id: 45fb9fd0f0 (このIDを非表示/違反報告)
Lili - ほんっとに世界観から作者様の文章から何からぜんっぶ最高すぎます泣 更新いつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください！！ (2022年8月22日 21時) (レス) @page41 id: 8ebb469fca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんごリラックス | 作成日時：2021年8月20日 12時
