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口にしてしまってから気づく
慌ててジェノの方を向くと、予想通り目を丸くしていた
なにやってるんだ
こんなの、自分から好きな人がいるって言ってるみたいじゃないか
『何でもない。忘れて…ごめ、』
前を向こうとすると、ジェノは握っていた力をさらに強めた
JN「…いつだろ、覚えてないや。」
『…そっ、か。』
練習生になってから、恋愛なんてしてる暇ないくらい一生懸命だったジェノ
出会う前の、私の知らないジェノが一瞬見えた気がした
JN「でも、毎日キラキラしてるんだよね。好きな人がいると。」
車の外の遠く、私には見えないところを見つめて
少女漫画のようなセリフを言った
『…乙女だね。』
JN「あれ、これ僕だけ？笑」
その瞳の先に写っている人は、どんな人なんだろう
『ジェノがそう思うんだから、その人は凄く素敵な人なんだね。』
JN「…うん。輝いてるよ。」
素敵だな、こうやって美しい言葉にして話すことができるの
それが容易くできるほど、私はまだ大人じゃなかったみたいだ
私も早く大人になりたい
憧れだと語れるくらい
JN「……でも、どうしたの？いきなり、そんなこと聞いて。」
『っ、』
ジェノの深い色をした瞳に捕まえられて
視線を逸らすも、逃げられない
『ごめん、本当に出来心だから…』
そう言って無理やり体を前に戻す
ジェノはシートベルトを最大まで伸ばして、私の耳元で囁いた
JN「………マクヒョン？」
体が芯から熱くなる
なのに、首からは変な汗が出てきて寒い
何も言わずにいると、そのままジェノは体を離した
JN「……僕だから口走ってくれたの？」
バレてる
敢えて言おうとしたことじゃないことも、隠そうとしたことも
微笑むジェノに、声が出なくて
否、なんて返せばいいか分からなくて
しばらくジェノを見つめながら黙ってしまっていた
JN「無責任だけど、僕は応援するよ。」
メンバーの幸せだもん
そう言ってくれたジェノには
なぜか、全て話してしまいたくなった
今まで1人で抱えていたこの重い重いナニカを
ジェノになら明かしてもいいのかもしれない
『…今から話すこと、聞いてくれる？』
JN「…コーヒー1杯でいいよ笑」
そこからジェノは、スタジオに着くまでずっと耳を傾けてくれていた
私は、昨日のマクヒョンとの出来事をジェノに話した
初めてのことで、初めての感情だった
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りんごリラックス(プロフ) - Liliさん» 返信大変遅くなってしまい申し訳ありません！！！おでこを何回床にぶつけても謝罪しきれないくらい申し訳ないです…！！！！本当ですか…！！ありがとうございます！！これからも更新頑張ります☺︎ (2022年11月29日 0時) (
レス) id: 45fb9fd0f0 (このIDを非表示/違反報告)
Lili - ほんっとに世界観から作者様の文章から何からぜんっぶ最高すぎます泣 更新いつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください！！ (2022年8月22日 21時) (レス) @page41 id: 8ebb469fca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごリラックス | 作成日時：2021年8月20日 12時
