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宿舎近くのコンビニを目の前にして、少し大きめのワゴン車が停まる
「ごめんA、コンビニの駐車場も目の前の道も空いてないからここでもいい？」
『全然大丈夫。マネヒョンありがと。』
疲れて寝ている3人を横目に
『マネヒョンも大変だし、先宿舎戻ってていいよ。』
そう言って財布を抱え車を降りた
冬が近づいて、日が落ちるのが早くなったのを感じられるようになった
少し手も悴んで、息も白くなる
冬は好きだけど、夏の方が好きだと思ってしまうのは
胸の奥に眠る彼の生まれ月だからだろうか
コンビニでみんなが舐める飴を選び、支払いを済ませる
その中でも頭を回るのは私にとって太陽みたいな彼の存在で
日に日に強くなっていくこの気持ちに、そろそろ蹴りをつけないと、取り返しのつかないことになる
そんなの、ずっと分かってたのに
宿舎への近道の曲がり角を曲がった刹那、後ろから肩を叩かれる
振り返ると、フードを深く被った男性が立っていた
これはまずいかもしれない
身体が危険信号を出す
車から降りてからマスクだけで特に変装とかしていなかった
事務所からも1人の時はより警戒しろって怒鳴られたことあるのに
『…何か御用ですか？』
「ファンにそんな口きくんですか？Aさん？」
完全にこっちの所在がバレている
下手に動くわけにはいかない
「まぁいいや、こっちに来てください。」
腕を掴み、元々人の少ないこの通りから更に細い路地の方へ引っ張られる
『やめてください。離してください。』
大事にしないために、極力相手だけに聞こえる声で言い
鍛えていた全身の筋力を使って抵抗する
歌って踊る体力舐めるなよ、ファンなら尚更
彼は響き渡るような舌打ちをした後
「これ以上、僕に指図しない方がいいですよ？」
掌には小型のナイフが握られていた
刺さっても当たりどころが悪くなければ、即死はしなさそうだな
そんな冷静に分析している場合ではない
コンビニの前に止まってた車、あそこに連れてくつもりだ
スマホも車の中に置いてきてしまった今、連れ去られると大変めんどくさい事になってしまう
「俺がどれだけ苦労してここまできたと思ってるんですか。」
ずっとあなただけを見てきたのに、そんな簡単に僕を切り捨てない手間くださいよ
1つ1つ言葉を投げてくる
フードの下の顔は、数時間前に撮影現場で見た顔とおんなじだった
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りんごリラックス(プロフ) - Liliさん» 返信大変遅くなってしまい申し訳ありません！！！おでこを何回床にぶつけても謝罪しきれないくらい申し訳ないです…！！！！本当ですか…！！ありがとうございます！！これからも更新頑張ります☺︎ (2022年11月29日 0時) (
レス) id: 45fb9fd0f0 (このIDを非表示/違反報告)
Lili - ほんっとに世界観から作者様の文章から何からぜんっぶ最高すぎます泣 更新いつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください！！ (2022年8月22日 21時) (レス) @page41 id: 8ebb469fca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごリラックス | 作成日時：2021年8月20日 12時
