偽善の私or本当の私 (ページ8)

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楽屋に戻ると1番に駆けつけてくれるマナオンニとジョングク君

マナ「A、大丈夫？どうしたの？」

マナオンニは私が唯一信頼してるオンニ

素顔なんか、見せてるわけないけど

見せたら、周りの人みたいに離れて行っちゃうから

JK「ヌナ、テヒョニヒョンに何かされたんですか？」

『大丈夫です。ありがとうございます2人とも』

いつもの笑顔で返して

メイクをしに他のメンバーさんの所に向かう

HS「Aちゃん？お願いしまーす」

ホソクさんが滑り込む

『失礼しますね、』

汗などで落ちたメイクを直していく

HS「Aちゃん、大丈夫？」

『はい？』

特に何も言ってなかったので変に反応してしまう

HS「目、濡れてるからさ。言いたかったからジミンとかジンヒョンすっ飛ばしてきたの笑」

…いい人なんだな

業界色に染まってなくて

私なんかと、関わっていい人じゃないな

『大丈夫ですよ。寝てなくて、昼寝しちゃいました笑』

ホソクさんを安心させるように笑う

いつもよりスッと笑えた気がした

ホソクさんのメイクが終わると次にジミンさんがやってくる

JM「お願いします」

ジミンさんは汗びっしょりで、メイクが周りより落ちかけていた

『汗すごいですね、ちょっと顔、拭きますね』

制汗シートで汗を拭う

JM「…さっきの、美味しかったですか？」

ジミンさんが口を開く

さっきのって…あ、あのお菓子か

『美味しかったですよ、ご馳走様です。』

本当はまだ食べてないんだけど

JM「そっか、良かった笑お店、教えるね？」

明らかに薄っぺらい感想しか言ってない私に

笑顔で返してくれる

『いやいや、悪いですよ…』

JM「いいの、僕が教えたいだけだから」

『じゃあ…お願いします』

と言って地図を検索しようとスマホを出すと

JM「この撮影の後、平気？」

そう、ジミンさんが尋ねてきた

撮影の後は片付けして帰ろうと思ってたから

『大丈夫ですよ』

ここで素直に答えてしまった私が馬鹿だった

JM「じゃあ、一緒に行こうか」

一緒？いやまさか

アイドルと一緒なんて

彼らに傷がついてしまう