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暗い個室に押し込まれて
ただでさえ裏を見られて嫌なのに
『っ、離してください』
彼の手を振りほどこうとした
TH「…そのまま戻っても良いけど、顔」
顔?
そこで私は頰に触れる
『…え、なんで…』
触れた頬はうっすらと濡れていた
TH「そんな状態で出たら大変でしょ、」
そう言って出て行こうとしたテヒョンさん
助けて…くれたんだよね…
『あの』
個室のドアに伸ばしかけだった手を下ろして振り向く
『ありがとう、ございました』
深々と頭を下げる
TH「昼寝ってことにしときな?あ、俺とヤってたって言ってもいいよ?笑」
4次元テヒョンで答えが返ってきて
安心した自分がいた
テヒョンさんが個室から出て行った
…私のこの涙は
なんの涙なんだろう
見られた事による悔しさ?恥ずかしさ?
久々に涙なんて人に見せた気がする
それでも、私に置かれた立場は変わらない
これからも、笑顔というレッテルを貼り続ける
そう誓って個室を出た
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作者名:りんごリラックス | 作成日時:2018年10月2日 18時