偽善の私or本当の私 (ページ27)

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「っ、なんか言ったらどうなの？ねぇ、」

私が無言を貫いているからだろうか

声が一回り大きくなったヌナ達

肩を押されてバランスを崩す

『…っ…くい』

「何よ」

『醜い嫉妬。』

自然と口から出ていた

言った後に後悔

「はぁ？、…あんた立場分かってる？」

がしゃん、という音と共に

散らばる私の荷物

ヌナ達の中の1人が耐えられなくなったのか

バチンッ

鈍い音が響き渡る

…あ、私殴られたのね

「…あんたみたいな、化けの皮被った奴が

あんな輝ける舞台に立てる事自体に感謝しなさいよ！」

…その言葉そのまんま返してあげたい

「…また、殴られたいの？」

別のヌナが手を出そうとした時

YG「…何してんだよ」

息を切らしているユンギさん

「いや、特に何も…」

急にシュンとし出すヌナ達

床に散らばってる荷物を見て

事態を察したのか

YG「上に報告されたく無いんなら今すぐここから失せろ」

そう言い放ったユンギさん

結構低いトーンに驚いたのか

小走りで行ってしまった

『…ありがとうございます』

顔も見ずにお礼を言って

物を拾い始める

YG「本当なら一緒に拾ってあげる所なんだろうけど…」

そこでユンギさんは言葉を止めた

JM「…ヒョン、何してって…」

同じく息を切らして走ってきたジミンさん

YG「わりぃジミナ、この頼むわ」

JM「え、ちょっと、ヒョン！」

そう言うとユンギさんは走って行ってしまった

黙々と荷物を拾っている私の横に来て

一緒に拾ってくれるジミンさん

JM「…大丈夫？」

『はい。荷物、落っことしちゃっただけなので』

こういう時ほど上手く笑える

末期かな