君とバレーと音楽と

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…
18:04

体育館の外では他の運動部の声と片付けの音が聞こえだした。

信「まあ、今日はこんな感じでオリエンテーションで終わるけど、明日からまた練習やからな。｣

「「はい」」

｢また明日からよろしゅう頼みます。｣

信「ほな、解散。」




信介の号令で部活が終わる。あの後、Aは用事があるからと少し抜け、部活終了の15分前くらいに戻ってきた。その為、2年はあまりAと話せていない。

侑「おい、誰か声掛けろ！｣
治「自分でやれ。｣
結「珍しく腰引けとるんか。」
倫「連絡先くらい知りたくない？｣


…
18:12
既に制服に着替え、体育館の入口に1人でいるAを見守る2年。そこに路成がやって来る。





｢あ、路くんお疲れ様。｣
路「A〜！」

きゃっきゃっとはしゃぐ2人。
路「はい、チョコあげるわ〜｣
｢構へんの？」
路「ええよ！好きやろ？｣
｢めっちゃ好きや〜」
路「ほれほれ｣
｢路くんおおきに！」



結「あっれっはっ…｣
治「路くんて…｣
倫「あの名前呼びはやばい。」
侑「めめめっちゃ好きってそんな嘘やん主語無いと勘違いしてまう！！！天然？？！小悪魔？！！どっちもやばいやん！！？」

声を詰まらす結と面食らう治、真顔でスマホを取り出し落とす倫太郎、別に自分が言われた訳じゃ無いのに顔が真っ赤な侑。


18:17
練「A、路成〜」
｢練くんお疲れ様〜｣
練「ありがとな〜A｣


嬉しそうにチョコを食べるAとそれを微笑ましく見詰める練と路成。

治「大耳さんどないしたん？｣
結「なんかシスコン感半端ない。｣
倫「これはこれであり。やっぱ合法か…」
侑「嘘やん。大耳さんおネエみたいやん。あんな顔見た事ないで俺。てか、天使やん。チョコ好きとか可愛いやん。無理。｣



路「Aの方は大丈夫なんか？｣
練「せやん。大会とか近ないんか？｣
｢練習は朝出来るさかい、大丈夫。それに大会も合宿も暫く無いんよね。｣
ｱﾗﾝ「じゃあ、明日から暫くはマネ頼むわ。」



侑「良かったああああああ！アランくんは普通や！！」
治「いや、アランくんが1番怪しかったで。｣
結「さあ、どないなるんや。｣


｢マネなんか久々やわ。緊張するなあ。」
ｱﾗﾝ「大丈夫や！何があっても俺らがフォローするし、マドンナのAなら出来る！！」



倫「皆やばいじゃんオッホホ｣
侑「俺が知っとるアランくんじゃない！北さん、頼んますよ！！｣

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