お年頃_炭治郎 ページ4
静かな屋敷の庭に響く砂利と荒い息遣い。
刀も持たず、軽々と攻撃を交わす1人の女。
木刀を持ち、本気でかかる少年。
女の隙を着いたと思った瞬間、
少年は宙を舞っていた。
『もう一度お願いします!』
「炭治郎くん、少し休憩しましょう?
あまり無理をしてはいけないわ」
彼に冷えたお茶と手拭いを渡す。
『ありがとうございます!』
柱である私は以前、彼の任務に応援に行ったことがある。結構危なかった所をなんとか斬った。
1歩遅ければ、炭治郎くんは生きて帰れなかっただろう。
それからというもの、
「Aさんみたいに強くなりたいです!」と彼は私を慕い懐くようになり、こうして稽古をつけるようになった。
「美味しい羊羹があるんだけど、食べるかしら」
『いただきます!』
羊羹を口いっぱいに頬張る炭治郎くんは
とても可愛らしく、幼い。
そんな姿を見ると少し年の離れた弟ができたようでつい甘やかしてしまう。
他の柱にも甘やかしすぎだと怒られるが、
今日はもう稽古を終わりにして
甘味処にでも連れて行ってあげようと思っている。
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桜にゃんこ@crew(プロフ) - え、ヤバい最高…小花衣ちゃん神!? (2020年3月25日 15時) (レス) id: f7f2e0dcb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小花衣 淑乃 | 作成日時:2020年2月8日 10時