ようこそ、吸血鬼 ページ7
「ちゃーらーらーらーらーらーら、ちゃーらーらーらーらーらーら
ちゃらららららららちゃんちゃんちゃんちゃん
ちゃーーんちゃーーーーーん」
DIOが仲間になった!
(……歓迎されたのか……?
なるほど、こいつらは歓迎する時にこの曲を歌うのか……覚えておこう……)
.
DIOがリビングへ降りると、そこでAが自分の頬を揉んでいた。
真顔だ。多分あの頭の中には1文字だって何も無いんだろうなって感じの真顔だ。
どういう心境で自分の頬を揉んでいるのか分からない。そもそも揉む理由がわからない。
せめて気づけ。
「……何している」
問いかけると、Aは真顔のまま答える。
「ジョセフ直伝の表情筋体操」
「表情筋体操……」
「表情が硬いって言われたから
毎日やってる」
「……効果はあるらしいな」
「やっぱり
増えたか?表情」
「そりゃあ、もう
別人な程」
「……そうか
増えたか」
DIOが隣に座ると、Aは緩みきった表情を見せた。本当に効果があるらしい。
「喋り方も変えたんだな」
「あぁ、何かしら変えていかなきゃな
……私にだって何か変化が無いと、気が狂いそうだ
今まで使っていた古風な喋り方も苦肉の策だったんだ
……と言っても、もう5巡間も変えていなかったのだが……」
(……単位が『年』じゃなく『巡』なのは本当に感覚が掴めない)
「……100年前と、色々変わったな」
「そういうディオ、お前も変わっ……」
Aはそう言うと、口を噤んで真顔でDIOを見つめる。
(……………?)
見つめ合ったまま、10秒が経過した。
「……なんだ?」
「いや…………ちょっとやめとくわ」
「気になるだろうが」
「怒らない?」
「多分」
「お前が変わる変わらない依然に9割ジョナサンじゃん」
.
「A、吸血鬼と鬼ごっこか
楽しそうだな、混ぜろ」
「そうか、鬼ごっこするのかこれが鬼ごっこに見えるのか頑張れよバカーズ」
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(名前)山葵(プロフ) - この小説と作者さんにに感謝 (2022年4月7日 18時) (レス) @page50 id: 5816bc8f92 (このIDを非表示/違反報告)
納豆巻き - 番外編も楽しく読ませていただきました。こんなに面白い作品に出会えて良かったです。本当にありがとうございました。 (2021年5月20日 9時) (レス) id: 640a457bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:1匹のメタリカ | 作成日時:2020年10月31日 9時