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放課後。
約束通り、3人と体育館へ向かった。
体育館に近付くにつれて、ボールの音が大きくなっていく。シューズが床に擦れる音も、ボールが叩きつけられる音も、ボールを打つ音も。
耳に入ってくるその全ての音が、懐かしい。
「行こ、Aちゃん。はよ見たい！」
我慢できないといった風に、彼女は私の手を掴み引っ張った。
後ろの方で胡桃くんの「まっ、まって！！」という情けない声が響いていたが、彼女はそれを無視して体育館へと急ぐ。
「……ねぇ、天宮さんってバレー部に好きな人でもいるの？」
「？居らん」
早く見たい理由ってもしかして……と思ったが、そうではなかった。
じゃあ、なんでだろう。
「好きな人は居らんけど、アイツらのするバレーは好きや」
「…そっか」
彼女の瞳はいつにも増して力強く、キラキラと輝いていた。
そっか、そっか。
本当にこの子は、彼らのするバレーが好きなんだ。
自分のことではないのに、なんだか不思議と嬉しくなって。頬が緩んだ。
体育館に入り真っ先に視界に飛び込んできたのは、ボールを拾う選手達。レシーブ練か。
まだ試合はしないようだ。
既に周りには沢山の
中には選手の名前が入った団扇を持っている女の子が居る所を見る限り、相当な人気らしい。
報告書に詳細が大体書いてあったし、人気なのはわかっていたが……こんなにとは。
“あつむ”と“おさむ”の名前が入った団扇が多い。2人は双子だったはず。
片方の“宮侑”は高校ナンバーワンセッターとして有名で、“宮治”はウィングスパイカー。
2人ともルックス良し顔面良し。
女性ファンが多いのにも納得いく。
「あの金髪が宮侑で、銀髪が宮治な。んで、あの特徴的な髪の毛が角名。あっちに居るのが銀島で……」
天宮さんがわかりやすく選手達の説明をしてくれる。
胡桃くんは急いで来たのか息が上がっていて、後ろの方で呼吸を整えていた。
置いていった罪悪感が凄いな。
「……すご」
「なっ、うちのバレー部凄いやろ！！」
えっへん、彼女は可愛らしく胸を張った。
ごめん、天宮さん。
私が言ったのはバレーじゃない。
呪霊の方なんだ。
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甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - 空白さん» とてもお洒落で格好良い返信をありがとうございます。お体にを気をつけて、頑張ってください。 (2021年2月10日 15時) (
レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» 甘蜜様、有難うございます。そのお言葉を貰うために書いているようなもの…なんていうのは言い過ぎでしょうかね。貴女の為にも、頑張ります。改めて、心を込めての有難うを貴女に。 (2021年2月10日 15時) (レス) id: 0456420c7b (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2021年2月9日 16時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2021年2月3日 18時
