「ママがだいすきで、ママが嫌い。」

笑顔は満点言うことなし。 ページ16

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もう片方の隣の席に座ってるのは渡辺諒。咲良は列が違う隣で、机を引っ付ける方の本物の隣はこっち。咲良と輝李とも仲が良い感じだ。
んでこの人、何考えてるか全然わかんない。好きとかそういうのじゃなくてなんか気になって見てたら輝李とかに好きなんじゃ〜？とか言われたり席替えで2連続隣になって、移動教室の席替えでも隣になった。その時も運命ちゃうか〜？言われた。
輝李とか咲良と喋ってる時はめっちゃ笑顔なのに席に戻ったらこれだ。全然喋らない。喋りかけたらいいのに独り言みたいにここどうなんやろって言い出すし、基本優しい顔の真顔。ほほー。恐らく女子慣れしてないと見た。理科の時間の時、電気を伝える授業で人と人が手を繋いで電気がくるか調べるときも凄いさり気なく女子と繋ごうとしなかったし、なんて呼べばいい？て女子に聞かれてた時も、普通はりょうって呼んでって言うとこを下の名前でいいんじゃないだって。ぷぷー。小学生高学年か。でも笑顔はいい感じ。と言うか普通にキュンてできるぐらいの。いっつも笑ってないからギャップ萌えかもしれない。…やめとこ。

6時間目は校外学習の昼食決め。
私立高校の見学。そのついでに周辺の施設に行って自由行動。しかも昼食は班で決めていいとか夢みたい。しかも奇跡的になおちゃんと一緒の4人グループ。後の2人は路馬俊と沖元寅夏。行く施設内で食べようとか、その施設の近くの店で食べようとか意見が分かれることはなく、全員美味しかったら良いみたいな感じだった。どうしよ。スタバとか？どうせ都会に行くんだったらと田舎者の私達最大限に背伸びをしようとする。良いよね。うん。

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