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「…リズ、そろそろ」
時刻は明け方4時を過ぎた。そろそろ彼女が自分の部屋へ戻る時間だ。
遮光カーテンで陽光を遮り、蝋燭が細々と照らす部屋で彼女は昼の間をそこで過ごす。
「…そんな悲しそうな顔をしないで」
お願い、と頬を撫でられても 易々と心意気は変わらない。
その様子に彼女が苦笑いを浮かべて、「じゃあね」と部屋へと入っていった。
眠気はとっくに失せてしまったし、今日は元々オフの予定だ。コーヒーでも淹れようとキッチンで用意していれば、服の首元を引っ張られる。
「ハンッ、また献血かよ」
「……プロシュート」
「恋人でもあるまいし、何がオメーを駆り立てるんだ?罪悪感とかか?」
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