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「…リズ、そろそろ」


時刻は明け方4時を過ぎた。そろそろ彼女が自分の部屋へ戻る時間だ。


遮光カーテンで陽光を遮り、蝋燭が細々と照らす部屋で彼女は昼の間をそこで過ごす。


「…そんな悲しそうな顔をしないで」


お願い、と頬を撫でられても 易々と心意気は変わらない。


その様子に彼女が苦笑いを浮かべて、「じゃあね」と部屋へと入っていった。


眠気はとっくに失せてしまったし、今日は元々オフの予定だ。コーヒーでも淹れようとキッチンで用意していれば、服の首元を引っ張られる。


「ハンッ、また献血かよ」


「……プロシュート」


「恋人でもあるまいし、何がオメーを駆り立てるんだ?罪悪感とかか?」

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作者名:クヴァール x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年10月16日 20時

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