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「あの人が一番ファッションに詳しいじゃない」
ほら、と背中を押してプロシュートの元へ行かせようと促した。ちらりとこちらを見る視線はどこか気だるげだ。
「もう…しょうがないわね。一緒について行ってあげるわ」
「そういうことじゃない」
──────────
「プロシュート、今いい？」
「おう、どうした」
「リズが黒いスーツを適当で済ませてしまおうとするの。私は外に出られないし、申し訳ないけどテーラーのところまで連れて行ってあげて？」
まるで子供のような扱いだ。スーツでなくとも、黒い服で十分そうなのに。
「任せろ、うちのリーダー様を幹部のアホ連中に馬鹿にされちゃ困るからな」
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