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「別にリズのせいじゃないわ」


彼の首にガーゼを押し付けて止血する。


どこか申し訳なさそうな顔の彼に、ため息一つ。


「…私が鵜呑みにしてエジプトまで行ったのが悪いのよ、あなたのせいじゃない」


だから自分を責めないで、と彼の手を握る。粟立つその手を撫でてから、そっと離した。


「もう夜更けよ、体に悪いんじゃない?」


「…明日は任務じゃないし、眠くないんだ。だからこのままお前と過ごすことにする」


来てくれ、そう促されるまま彼の腕の中へ。冷たい身体が彼から体温を奪っていく。


「大きいマンモーニね」


「…何とでも言え」

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作者名:クヴァール x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年10月16日 20時

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