黄金の双眸2【twst】 (ページ6)

今日:7 hit、昨日:7 hit、合計:1,132 hit

54 ページ6

「初のホリデーが補習で消えるなんてあんまりだわ」

「で、でも僕、対価に払えるもの持ってないよ…？」

「アズールもさすがにそこまでがめつくないですよ。わざわざ身内から取らなくたって利益が有り余るくらい契約者は多いんですから」

「強いて言うならぁ……あ、やっぱいいやぁ」

「えっ？」

言葉だけ聞くと不穏だが、フロイドの言葉にそれ以上の意味は無い。

ノートの事を広めてもらおうとは思ったものの、契約の性質上条件を達成できなかった生徒から報復に合うのは想像に難くない。そんなことになれば悲惨だ、もしかしたら陸を怖がって海に帰ってしまうかもしれないのだから。

「ふ、フロイド兄さ……」

「だぁいじょうぶ、怖がんないで」