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『 まだかなあ、花火』
空を見上げて 今か今かと 待ちわびている A。
その隣で 一緒に座って 空を見上げている ...なんて
前の俺じゃ考えられないな。
あの頃の俺は 今と違って
どこでも行けて なんでも出来たはずなのに
夏祭りなんて誘う勇気もなかったからな...
『 何考えてるの っ？』
「 わっ、」
突然 視界が Aでいっぱいになる。
「 A...ち、近いよ」
『 はは、ごめんごめん、距離感掴めなくって』
...なんだか前にもこんなことあった気がするなぁ
『 ねえ、花子くん』
「 ん？」
『 指輪を左手の薬指につける 意味』
『 知ってる ... ？』
左手の薬指で光っている さっき買ったばかりの指輪を
見せながら Aは 言った
「 んー、彼氏が欲しいアピール、とか？」
適当に言ったら Aにくすくすと笑われてしまった
『ふふ、違うよ 〜』
『 寧々ちゃんじゃないんだから そんな事しない』
「 ははっ、確かにヤシロならしそう」
『 ...左手の薬指に 指輪をつけるとね』
『 ... 願いが 叶うんだって』
ﾄﾞｸﾝ
｢願い｣
その言葉を聞くだけで胸が嫌な音を立てる。
別に 願い って コトバ 自体 に 何か問題がある訳でもなくて、
ただただ あの日のことを思い出してしまった。
『 ...嘘くさい？』
「 いや、素敵だと思う」
『 はは、素敵、だなんて言えるんだね花子くん』
「それはいくらなんでも俺をなめすぎ」
2人で顔を見合わせて ケラケラ笑った。
昔のように 戻れた気がして 、
Aの心の壁が 少し薄れた気がして 嬉しくなる。
『 ねぇ 花子くん 』
｢ なに？ 」
『 来年も また 一緒に 来ようね 』
そう言って笑う 彼女の 頭上に
満開の 花火が 咲き誇った。
この時、 俺は 花火と彼女の美しさに 気を取られて
彼女の 言った コトバの 本当の意味を 理解していなかった。
_____よく考えれば気づけたはずなのに。
____今年3年生で、来年には居なくなるはずのAが
____来年も俺と一緒に居ることをもう既に決意してる事
____それがどんなに不思議なことなのか。
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珠那(プロフ) - れいさん» 嬉しいです！ありがとうございます...!! 読者の皆さん一人一人にこれからの展開を予想して欲しくて攻めた発言をさせてみました...笑これからも楽しんでいただけるように更新頑張りますね^^ (2020年3月13日 11時) (
レス) id: 585395257d (このIDを非表示/違反報告)
れい - 初めまして！花子くん(普くん)推しなのでいつもキュンキュンしながら読ませていたただいております。来年も一緒に見ようね、と主人公が言ったシーンは思わぬ伏線に続きが気になりまくりです！更新楽しみにしております。 (2020年3月13日 10時) (レス) id: 2204e3e34a (このIDを非表示/違反報告)
珠那(プロフ) - ちょこましゅまろ★さん» わあ、嬉しいです！ありがとうございます...ッ！ これからも楽しんでいただけるように頑張りますね^^ (2020年3月13日 0時) (レス) id: 585395257d (このIDを非表示/違反報告)
ちょこましゅまろ★(プロフ) - 花子くんかっこよすぎてキュンキュンしっぱなしです！更新頑張ってください！応援しています！ (2020年3月12日 17時) (レス) id: 4ca0249a27 (このIDを非表示/違反報告)
珠那(プロフ) - ミユさん» どちらも見てくださっているなんて...ありがとうございます!!こっちはのんびり更新になるかと思いますが応援よろしくお願いします^^ (2020年3月9日 15時) (レス) id: 585395257d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠那 | 作成日時：2020年3月8日 22時
