聖夜🐼📕🦈 ページ16
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「ごめん!!!」もう気にしなくてもいい、そう何度も彼に伝えたのに頭を下げているままな彼。「……え、明日の一日全部付き合ってくれたら許す……?」私が言ってことを復唱し、首を傾げる彼に肯定の意を示せば、ぎゅーと抱きしめられた。「……一日どころか、これからの時間全部Aにあげるんだけど……」私の提案に不服そうな彼の声が耳元で聞こえた。抱きしめられていた力が緩み、見つめ合うと、彼の綺麗な空色の瞳が細められ、口元は弧を描く。いつもよりも優しい瞳に溶かされてしまいそうだなんて、私の想い違いだろうか。「来年は一緒に過ごそうね」愛おしそうに私の髪を撫でる彼に胸が締め付けられる感覚がした
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撮影が実写だったようで、メンバーの家に出かけた彼。宙に星が輝いている時間に帰ってきました。帰ってきて、手洗いうがいを済ました彼に呼ばれたので向かうと、腕を引かれて言われた。「……A寂しかった?」不安そうに眉を下げた彼の服の裾を少しだけ掴み、その問いかけに頷く。聞いた彼は目を見開いた。不安そうにしていた表情が緩み、いつもの彼の笑顔が見えた。それに少し笑いが溢れると、「愛想尽かされちゃったとか心配したんだよ〜!?」もお〜!とか言って、私たちの距離を縮めたのだ。驚きつつも大人しく彼の体温に包まれる。「…プレゼントは明日渡すから、今日は僕と一緒に寝よ?」
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彼はメンバー内でもダントツで作業をしていることが多いと思う。押し付けられているとかではなく、自分から引き受けているのだ。撮影が終わっても編集があるからと言って、水を追加で取りに来たきり部屋から出ていない。寂しいなとは思いつつも、彼に負担を掛けたくなくって、動画やアーカイブで彼の声を聞いて誤魔化していた。ひと段落ついたのか、部屋から出てきた彼は少し…というかだいぶ気まずそうだった。「…一日どころか夜も一緒に過ごせなくてごめん」顔を伏せてしまった彼に、待ってるから頑張って、と伝えれば、彼はくしゃっと顔を明るくさせて「Aが好きでよかったわ」そう言って私の額にキスを落とした
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作者名:Himawari | 作成日時:2021年12月15日 18時