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31 * ページ32

デートは外じゃなくていい。


周りに彼氏ができたって紹介できなくたっていい。


会いたいときに会えなくてもいい。




松村くんから北斗になった呼び方。
それだけで、胸がぎゅっとして。


毎日、欠かさずにくれる連絡が嬉しくて。

会えたときに甘えられるその関係が幸せで。







松村「杏莉。」


「ん?…て、どうしたの。そんな真剣な顔して。」


松村「いや、」


「北斗?」


松村「……愛してる。」


「え、なに急に!」


松村「いや、言いたくなったから。」


「んふふ、もう1回言って!」


松村「…やだ。」


「なんでよー!もう1回!」


松村「うるさいって。」







照れくさそうにその言葉をくれる貴方が
どうしても愛しくて。







「私も、愛してるよ。」


松村「…知ってる。」


「ははっ、なんか反応が可愛くない!」


松村「うるさいな。」







もうこれ以上は何もいらないから
一生このままで、なんて。

本気で思ったりもした。



けどやっぱりそんなのはただの願望でしかなくて。

その事に、私は気付くのが遅すぎた。









「…ねえ、北斗?」


松村「ん。」


「……ライブ、行くって言ったら怒る?」






様子を伺うようにそっと北斗を見れば、驚いたように目を丸くして。

「え、来んの」って。





「ごめん!やっぱ嫌だよね、ごめん。」


松村「あ、いや!そうじゃなくて。」





行かない、と言おうとした口を遮るように
「違くて」と。

私から目を逸らして口元に手をもってった北斗。







松村「……来てよ。」





もう一度、重なった視線。

その目はどこか嬉しそうで。




松村「俺、お前の事見つけるから。」








ぐしゃっと撫でられた頭がやけに、くすぐったく感じた。







「うん、田中さんの団扇もつから見つけてね。」


松村「え、俺じゃないの?」


「北斗のもちゃんと買うよ。」


松村「なら俺の持ちなさいよ。」







ちゃんとファンクラブの好きなアーティスト
松村北斗にしたからね、って。


その言葉が照れくさくて言えないほど。



この時間が
くすぐったくて、幸せだった。

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設定タグ:松村北斗 , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
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まゆみん(プロフ) - 読みたいです (12月31日 9時) (レス) @page34 id: 66c22866d5 (このIDを非表示/違反報告)
anna - 続きが早く読みたいです!すごくドキドキするし、ちょっと苦しいです、、更新楽しみにしてます! (2022年10月31日 18時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 続き読みたいです。 (2022年10月30日 17時) (レス) @page20 id: 2bdb18e4ab (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - りなさん» ありがとうございます!!不定期更新ですが、よろしくお願いします! (2020年12月20日 18時) (レス) id: b5a2ac4f1e (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - すごく面白くて一気見しちゃいました笑笑更新楽しみにしています!! (2020年11月29日 12時) (レス) id: 419554672b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だいきゃん | 作成日時:2020年5月14日 17時

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