検索窓
今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:315,597 hit

37 * ページ38

気付いたら私は、重岡のいる方とは反対の方向へと足を踏み出していた。


ただ呆然と、どこかもよくわからない道をとぼとぼと歩いている私。




…なんで、こんな事になってるんだっけ。







ずっと楽しみにしてたはずだった。

ずっとワクワクしていたはずだった。


今朝だって。
幸せだなぁなんて思ってたはずなのに。







「…なんで、」







泣くな。絶対に泣くな。

そんな気持ちとは裏腹にだんだんと滲んでいく視界。






もっと、早く伝えていれば。

そんな事を思ったって今の状況は何も変わらなくて。


なんで。

そんな疑問だって意味がない。




ただ、さっき見た光景だけが頭の中に広がるだけだった。





そんな中突然、どんっという衝撃。









「…あ、ごめんなさい。」








ぼーっと歩いていた所為で
すれ違いにどん、とぶつかってしまった肩。

すいません、と衝撃に顔を上げればそこには三、四人の男の人がいて


そこからひょこ、っと現れた見覚えのある顔。








小瀧「Aさん!?」


「小瀧くん…?」






私服姿の小瀧くん。



わぁ、偶然だね。

やっぱりイケメンの友達はイケメンが多いんだね。

私服姿新鮮だね。



そんな気の利いた言葉なんてなに一つ口から出てこなくて。

でも先輩として。
上司として。

情けない姿は見せまいと必死に笑顔を作るしかなくて。



そんな自分に余計、虚しさが募った。









小瀧「…ごめん、俺抜けるわ。」


「え…?」






「小瀧くん!?」と驚く私の声も
「小瀧!?」と驚く友人の声すらも無視して

私の腕を掴みスタスタと歩き出す彼は少し早足で。




でも今の私にはその掴まれた腕を振り切る事も出来なくて。

ただ黙って、静かにその後ろを着いて行く事しかできなかった。

38 *→←36 *



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (492 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1138人がお気に入り
設定タグ:重岡大毅 , ジャニーズWEST   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

咲夜(プロフ) - はじめまして!アイツと私の関係めちゃめちゃ好きです!楽しく読ませて頂きました!ぜひとも重岡くん目線も読みたいです!応援してます! (2020年5月24日 14時) (レス) id: 69f9812c1c (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします。 (2019年10月20日 7時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - ふーか。さん» ありがとうございます!不定期更新でごめんなさい。最後まで頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年10月19日 12時) (レス) id: dd465b5171 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - すごくよかったです。 続き待ってます。これからも頑張ってください。 (2019年10月19日 6時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - 可愛川麗華さん» ありがとうございます、、そう言ってもらえるのすごくありがたいです!!どうかこれからもよろしくお願いします!!! (2019年6月4日 0時) (レス) id: dd465b5171 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:だいきゃん | 作成日時:2019年4月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。