02 ＊ ページ3
重岡「付き合ってくれてどーも。」
半ば強制的に付き合わされた喫煙室で腰を下ろして重岡と肩を並べる。
と、ふと思った疑問。
「重岡って周りの目とか気にしないの？」
重岡「なんやねん急に。」
「いやだって、ね？」
重岡「よおわからんけど、周りに気にされてへんのに俺が気にする必要ないやんか。」
「なに、無自覚なの？」
重岡「なにが。」
まさかの女性陣の目線に気づいていない。
計算じゃなくて、まさかの無自覚。
無自覚であそこまでできるって、
…恐ろしき重岡。
重岡「あれ、吸わへんの？」
「誰かさんが強制連行したせいで全部デスクに置きっぱです。」
重岡「誰かさんって誰なんやろうな？」
「あんたでしょうが。」
重岡「あれ、そうやった？」
笑窪を悪戯っぽく浮かべながら「ほい」って渡された煙草とライター。
それを素直に受け取り、カチッと咥えた煙草に火つけてライターを返す。
返す瞬間、少しだけ。
ほんと少しだけ見えた横顔。
別に見たわけじゃない。
見えただけ。
見えた瞬間、女性陣の気持ちに納得してしまった自分。
重岡が煙草をくわえるその姿は様になる。
でも童顔な顔のせいなのか、
「重岡ってさ、たばこ吸わなそうだよね。」
重岡「あー、よく言われる。」
毎回、重岡と吸う煙草は違和感しかない。
重岡「Aも、似合ってへんよ。煙草。」
「よく言われる。」
実際のところ、煙草は別に好きじゃない。
苦いし。
大人になってお酒デビューして。
その勢いで煙草デビューもしたけど、お酒ほど好きになれなかった。
でもなんだかんだで、ずるずると吸い続けちゃって
「禁煙、しよっかな。」
今がやめどきだったり。
煙草を消そうとした瞬間、
灰皿に煙草を擦ろうとした瞬間、
重岡「あかん。」
重岡の右手に阻止された。
重岡「なんでやめんねん。」
「なんでって、吸う理由ないし。」
別にやめる理由はない。
でも吸う理由もない。
きっと重岡が止める理由もない、はず。
なのに重岡の口は、じゃあって動いて
重岡「俺のために吸って。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲夜(プロフ) - はじめまして！アイツと私の関係めちゃめちゃ好きです！楽しく読ませて頂きました！ぜひとも重岡くん目線も読みたいです！応援してます！ (2020年5月24日 14時) (
レス) id: 69f9812c1c (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします。 (2019年10月20日 7時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - ふーか。さん» ありがとうございます！不定期更新でごめんなさい。最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年10月19日 12時) (レス) id: dd465b5171 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - すごくよかったです。 続き待ってます。これからも頑張ってください。 (2019年10月19日 6時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - 可愛川麗華さん» ありがとうございます、、そう言ってもらえるのすごくありがたいです！！どうかこれからもよろしくお願いします！！！ (2019年6月4日 0時) (レス) id: dd465b5171 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だいきゃん
| 作成日時：2019年4月1日 23時
