00 ＊ ページ1
「男なんて大っ嫌い！」
どんッ、
と机の上に半分くらい飲んだジョッキを置く。
重岡「俺も男なんやけど。」
「じゃあ重岡も大っ嫌い。」
隣で枝豆をつまんでる男に、いーって歯を見せてもその男はダメージを受けてる様子なんて全くなし。
それどころか、ひゃははなんて変な笑い方で今度は唐揚げをつまみ出す。
「浮気しといて開き直るってなに！？」
・
今日はいつもより早く仕事が終わったから。
定時ぴったりにあがれたから。
彼も最近やっと大きな仕事が終わったって言ってたから。
久しぶりにご飯でも作ろうって思ったから。
だから重たい食材持って、いつでも来なよって言ってくれた合鍵で開けたのに。
玄関には見覚えのない赤色のハイヒール。
少し匂う香水。
明かりが微かに漏れてる寝室。
ここまでくれば流石に気づく。
まあハイヒールの時点でほぼ確定だけど。
でもわかってても自分の目で確かめたくなるのが人間の性ってもんでしょ？
だから寝室のドアをバンっ、て。
別にそんな思いっきりじゃなくてね。
普通にバンって。開けたらさ。
「なにしてんの？」
いかにも行為中です！ていう二人を目の当たり。
それなのに、こんなにも冷静な声が出るもんなんだと自分で自分にびっくり。
そう
びっくり_________…してたまるか！
「一生よろしくやってろ。」
我ながら良い捨てゼリフだよ。
なんて感心してたのに。
「俺はお前が一番だ。」
「俺にはお前しかいないんだ。」
挙げ句の果てに
「浮気のひとつも許せないなんて小さい女だな。」
・
「大っ嫌い。」
重岡「男が？」
「男も、赤色のハイヒールも。」
大嫌いになった。
「…すきだったのになぁ。」
言葉と一緒に溢れた涙は、ジョッキを持った手にぽたっと落ちた。
でも、頭に乗った重岡の手の温もりがそれを拭ってくれた気がして。
やっぱりこいつは、いいヤツだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲夜(プロフ) - はじめまして！アイツと私の関係めちゃめちゃ好きです！楽しく読ませて頂きました！ぜひとも重岡くん目線も読みたいです！応援してます！ (2020年5月24日 14時) (
レス) id: 69f9812c1c (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします。 (2019年10月20日 7時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - ふーか。さん» ありがとうございます！不定期更新でごめんなさい。最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年10月19日 12時) (レス) id: dd465b5171 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - すごくよかったです。 続き待ってます。これからも頑張ってください。 (2019年10月19日 6時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - 可愛川麗華さん» ありがとうございます、、そう言ってもらえるのすごくありがたいです！！どうかこれからもよろしくお願いします！！！ (2019年6月4日 0時) (レス) id: dd465b5171 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だいきゃん
| 作成日時：2019年4月1日 23時
