SnowManの女の子 (ページ49)

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成人式ページ49

ー阿部ー

早いもので季節はもう12月

2015年も終わる。

今年はSnowManとして大きな一歩があった。
サラのメンバー加入である。

滝沢歌舞伎のシンガポール公演でサラのメンバー加入を公式に発表した。
賛否両論はあるけれど、サラはめげずに頑張ってくれている。俺ら6人でサラを守ることを滝沢くんとジャニーさんに誓ったあの日のことが鮮明に蘇る。

今日新たに言われた来年のスケジュールをカレンダーに追加するためにスマホを開く。

なんとなく目に止まった赤日の祝日、成人の日を見てふと素朴な疑問が生まれた。

阿「……ねぇサラ」

「はい」

阿「サラって97年の2月生まれだよね」

「そうですよ」

ちょうど俺の前に座って滝沢くんから差し入れでもらった肉まんをほお張りながらサラは答えた。

会話を聞いてた佐久間が「阿部ちゃんいきなりどうしたの？」って言ってるのを申し訳ないがスルーして「サラに成人式はどうするの？」とふと出てきた素朴な疑問を問いかけた。

「成人式ですか？」

阿「うん。サラは早生まれだから、来年の1月に成人式だよね」

佐「あぁ！確かに！そうじゃん！」

「……考えたことなかったです」

阿「まぁそうだよね。ついこの前まで韓国にいたんだし」

佐「サラの振袖かぁー。絶対綺麗だよね」

佐久間の言う通り絶対サラは似合うと思う。
一生に一度しかないイベントだから、出来れば良い思い出を作って欲しい。

「成人式ってどういうことするんですか？」

阿「んー。地元で集まって久しぶりに皆と会って式に参加して、夜はお酒を飲むみたいな感じかな」

「へぇ…」

表情を見る限り、イメージは湧いてなさそう。
よく考えてみれば日本にサラのことを知ってる友達なんているのだろうか。
3歳から韓国にいて、学校生活を向こうで過ごしてきたサラに日本の友達がいるとは思えない。

だから"自分には関係ない"とでも思ってるのかな

「でも成人式当日は7人で仕事ありましたよね」

佐「雑誌の撮影とインタビューだっけ」

「はい。だからきっと参加はできないですね」

佐「えぇーサラの振袖見たかったー！」

「(笑)ごめんね佐久間くん」

本当に残念そうな佐久間とあまり残念そうではないサラ
なにか良い案はないものか……

話題が変わった2人の会話を聞きながら照とふっかにメールを送った。

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