SnowManの女の子 (ページ41)

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ー岩本ー

滝「久しぶりにサラの踊り見せてよ」

その一言で俺と佐久間はその子の踊りを見るとこになった。

少しだけ待って欲しいと言われ、身体をほぐし始めたその子は一気にオーラが変わったのが分かった。

まだ踊ってないけど分かる。
この子がどれだけ凄いのかってことは。

滝「準備OK？」

「はい。お願いします」

音楽が流れるとまたオーラが変わる。

初めて見るその子のダンスとジャンルは新鮮で、俺も佐久間も釘付け。3分間はあっという間に終わった。

音楽が止まってしばらく固まってしまった。隣から「スゲーー！」の言葉と同時に拍手がスタジオに響いてやっと我に返った。

佐「スゲー！な！！？照！！」

岩「お、おぅ…」

滝「(笑)」

佐「君いつからダンスやってるの？今のなんていうジャンルのダンス？？？」

「(ポカーン)」

滝「佐久間(笑)サラがびっくりしてる」

佐「え？あ、ごめんね！」

動かないその子を見て滝沢くんが笑ってる。

まぁ佐久間のテンションに最初から着いて行くほうが凄いか。なんて1人で納得してると滝沢くんが「サラにバク転を教えてあげてほしい」なんて突拍子もないことをお願いしてきた。

いやいや、滝沢くん

岩「大丈夫ですか？女の子なのに…」

滝「大丈夫。多分だけどこいつ、すぐ出来ると思う」

「……」

相変わらずなにを考えてるか分からない滝沢くん。

とりあえず佐久間のバク転を見せてあげた。

補足で俺が回る時の注意点とコツを教えてあげて、試しに俺の補助付きでやらせてみると、これがほぼ完璧に出来たのだ。

佐「え？天才？」

滝「(笑)」

岩「もっと早く回れる？大丈夫、出来てるよ」

「(頷く)」

驚いてる佐久間と楽しそうに笑う滝沢くんを横目に指導に熱が入る。

佐久間の言う通り、天才だと思う。

一呼吸して集中すると、
補助をする前にバク転をしてみせた。

岩「マジか」

「……(よく分かってない)」

佐「おぉー！！スゲー！」

滝「やっぱお前すごいな」

佐「サラちゃんすごい！！」

「…………」

周りに言われて初めて出来たことに気づいたのか、照れくさそうに笑う顔が可愛かった。

さっきは滝沢くんにだったけど、初めて俺に向けて笑ってくれた。

まさかこの子……サラと後に同じグループになるなんて、この頃の俺は考えてもいなかった。

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