SnowManの女の子16

1人じゃないよ(永瀬廉) ページ4

ー永瀬ー






『SnowMan大丈夫か？』
『あぁ、急なことで焦ったよ』
『結局1人で出るんだっけ』
『後輩グループとコラボすることになった』
『さすがジャニーズ事務所』
『まぁ元々10人なのにいきなり1人は厳しいよな』
『でも脱退説出てなかった？』
『確かに。そんなニュースもあったな』
『1人で出るのに乗り気だったりして(笑)』
『そんなことあるか？(笑)』
『女は何考えてるか分かんないぞ』
『さっきプロデューサーたちに謝ってるの見たけど』
『マジで？建前じゃない？』
『お前悪いなぁ(笑)』
『あ。そういえばさ……』







永瀬「……」


トイレから楽屋に戻る帰り道

怖すぎる大人の会話をまさか立ち聞きしてしまうとは



『あ、永瀬さん』

永瀬「こんばんは〜」

『新曲楽しみにしてますよ』

永瀬「カッコよく頼みますね」



前を通れば何事も無かったかのように笑顔で俺に声を掛ける大人達

めんどくさいことは嫌だからさっさと前を通る
今の全部聞こえてましたからね




ードンッ


永瀬「おっ、と」


急ぎ足で右に曲がったからちゃんと前を見てなくて誰かにぶつかってしまった。

反射的に「すみません」と謝って相手の顔を見た時、心臓が止まって、息が詰まるような気がした。



「……」

永瀬「Aちゃん」



なんで、ここに

俯いてるAちゃんにまた声を掛けようとしらさっきの大人達がこちらに歩いてくることに気付いて迷わず手を取って歩き出した


せっかくのクリスマス
なのになんでAちゃんがこんな思いをしないといけないんや






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