Rest of my life

・ ページ18

ー安井ー









深『まぁなんとかなるでしょ』

安井『…本当にそう思う？』

深『あの頃と違うのは、みんな歳を取って、環境が変わって、微量だけど自分の考えが通るようになった』

安井『……』

深『Aも、あの頃と比べると変わったよ』




Aのことはわりと初めの頃から、夏の1ヶ月だけ日本で過ごしてた頃から知ってるけど、確かに今のAは良い意味で変わってきてる。

出会った頃なんてふっかや照の後ろに隠れて目立たないようにしてた。いつも下を向いて歩いてる感じ。だけどダンスやアクロバットがめちゃくちゃ上手いから、振付師はお手本としてAをみんなが見えるように前に出していた。本人はかなり嫌がってたけど。


そんな目立つことが苦手だったAを変えたのはSnowManと美勇人だと俺は思ってる。


自信が無い顔をするAにいつも言葉を掛けてたのはSnowManだし、Aが満足いくまで居残り練習に付き合って自信をつけさせたのは美勇人だ。

デビューしてテレビに出てるAを観てると顔つきが違うのは分かる。

自分に自信がついたから、年末の急なアクシデントだって一人でもステージに立つことが出来るようになったんだよな。




安井『Aはすごいよ、ほんと』

深『でしょ？うちの子すごいんだから』

安井『Aのドラマ観て泣いたもん俺』

深『同志よ、俺もだ』

安井『いつかAも人を好きになって、結婚するんだなって考えたよ』

深『いいいいいつかな！10年後ぐらいの話だろ』

安井『なんでだよ』




出来るならAは美勇人と幸せになって欲しいって思ってる。いや、なるべきだ。



深『しばらく見守ることにするよ』

安井『賛成』

深『これは美勇人にも言えるけど、自分が悪いとか思うなよ』

安井『……誰の話』

深『いややすしかいないだろ』



7人が事務所を去ったことは悪くないんだからってサラッと言うふっかに泣きそうになった。俺が急に黙ったのを面白がって『あれれ？もしかして…』って言い始めたからお互い頑張ろうなって激励してほぼ無理矢理電話を切った。




ふっかにも幸せになって欲しいなぁ…





_

会いたいとか、会いたくないとか→←長男たちの悩み

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す