72話 ページ27
「…はぁ…」
さっきの木舌の言葉が頭から離れない…誰だよ災藤って…それに魅入られてるって…
木舌「zzz…」
「…人が考えてるのを知らずにスヤスヤ寝てるし…たくっ…」
佐疫「あれ?…一ノ瀬、ここにいたんだ」
「あ、なぁ…佐疫」
佐疫「ん?なに?
「…災藤って誰だ?」
佐疫「!!…ダメ!!」
いきなり机をバンッと叩かれビクッと肩が震えた…ついでに木舌も起きた
佐疫「あの人の名前を呼んだらダメ…」
「え?で、でも_」
佐疫「いいからダメなの!!」
「っ…」
木舌「まぁまぁ、佐疫〜…ちゃんと説明してあげようよ」
佐疫「……うん」
「んで、誰なんだ?そいつは」
佐疫「…僕たちの上司でよくケーキとか買ってきてくれる優しい人だよ」
「?…じゃあなんで呼んだらいけねぇんだよ」
佐疫「…君は…昔から災藤さんのお気に入りだったんだよ」
「え…?い、いやお気に入りって…私、そいつと会ったことないぞ…?」
佐疫「……買い物の帰りに公園で亡者と遊んでるのを見たんだって〜…それで気に入ったらしいよ♪」
「…ふーん……気に入られるとなんかあんの?」
佐疫「……」
木舌「……昔々、人間に恋をした獄卒がいました。獄卒はいつもその人間を見つめていました。ある日、獄卒は人間に声をかけました。人間は獄卒に恐怖を感じ遠ざけました。悲しくなった獄卒はその人間を地獄に引きずり込みました。そして、その獄卒はいつまでも人間と幸せに暮らしましたとさ♪」
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96(くろ)ちゃん - おー!お疲れ様です!!頑張ってください! (2016年2月12日 18時) (レス) id: db978529df (このIDを非表示/違反報告)
3k猫≠(プロフ) - オリフラ外して下さい (2015年7月29日 1時) (レス) id: 416a5b4987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちとせあめ | 作成日時:2015年7月20日 18時