イケメン乙女と獄卒たち2 【獄都事変】

68話 ページ23

ぎゅ…と軽く相手を抱きしめる…カレンはなにが起こったのかわからないと言うように目をパチパチしてる…

カレン「え？ちょっ…A…ちゃん？」
「……その感情は…高望みなんかじゃないぞ」
カレン「！…え…？」
「人間誰でも誰かに本当の自分を晒したくなるものさ…それが黒猫…じゃなくて黒根の場合は私だったってだけだ」
カレン「…Aちゃんにも？」
「え…？」
カレン「Aちゃんにも…本当の自分を晒せる人…いるの？」
「私には…いない……というかいらないから…」
カレン「え？」
「……さ、はやく着替えよう」
カレン「え？あ、う、うん！」

……本当の自分……か…

石浦先生「よし…みんな集まったな」

…一組だけじゃなく…二組も三組も来てるんだ

松井先生「じゃあ…これから転校生を迎える会を始めるわ♪それじゃ、あとはお願い♪」
体育委員「了解です！これからゲームを始めます！ルールは簡単です。一つの組にボールを２つ渡します…そのボールを他のクラスに取られないように守ってください。範囲は体育館、校庭、一階の教室です。」
「……一階の教室……図書室、美術室、理科室か…」
体育委員「それでは、それぞれのクラスでボールを２つ持って一組は図書室、二組は美術室、三組は理科室に移動して10分間の作戦会議をしてください！」

……ゲーム…ねぇ…

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