恋するしらす【白布賢二郎】

43：ときめき不足 ページ43

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『 太一は部活行かないの？ 』


「 馬鹿。お前が心配だから一緒に居てあげてんだろ 」









え、なに優男かよそんなキャラだった？

ねえ、太一のそういうところ私好きだよ









「 …てのは口実で、本当は告白現場を見てみたいだけ 」


『 なんて奴だ。だから彼女できないんだよ 』


「 関係ないだろそれとは 」









とりあえず数十秒前の自分ぶん殴りたい

優男じゃなかったよ









放課後の教室

残ってる人は居なく、みんな部活か帰宅した




賢二郎くんはイチクミノジョシが待つ教室へ行ってしまったので、私はその帰りを待つことに









「 俺もキュンキュンしたい 」


『 いきなりどうしたの 』


「 ときめき不足に陥っている 」


『 女子か 』









そこまで飢えていたのか太一

モテそうなのに…本人気付いていないだけか









『 少女漫画を貸そうか？ 』


「 え、持ってんの？ 」


『 なにその驚きよう 』









持ってるに決まってるでしょ！

賢二郎くんと会えない日は少女漫画読んでキュンキュンするのが私の日課！！はい可愛い！！









「 持っててもゴリラが主人公のやつだろ 」


『 果たしてそんな漫画が存在するのか 』


「 馬鹿にすんなよゴリラのこと 」


『 いや太一がね？？ 』









とりあえず早く賢二郎くん帰ってきて

このままだと太一をニーブラしかねないから









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