恋するしらす【白布賢二郎】

41：仕返し ページ41

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体育館が点検という事で部活が無くなったので、学校帰り俺の家にAが遊びに来た






『 お邪魔しまーす！ 』









部屋に彼女を入れると、ネクタイを緩めて
脱いだブレザーをハンガーにかける








『 ねえ！ベッドにダイブしていい？！ 』


「 だめって言ってもするだろ 」





来て早々それかよ

…ってもうすでにダイブしてるじゃねぇか

なんで聞いたんだよ









『 賢二郎くんの匂いする〜！幸せ！！ 』









ここに住みたい

って急に真顔で言うからビビったけど






ベットに腰を下ろして、寝転がる彼女の髪の毛を撫でれば









『 ふふ、賢二郎くんに撫でられるの大好き 』









ぐっと理性を抑える

振り回されるのはいつだって俺の方だ









『 やってみたかったんだよね膝枕！ 』









俺の我慢も知らず、膝に頭を乗せてきた


夢がひとつ叶った！と子供みたいにはしゃぐA
柔らかいその頬にキスをすると、一瞬驚いた表情を見せたがすぐにふにゃりと笑った




可愛すぎか









「 …無防備すぎて逆に心配になるんだけど 」


『 え？私はいつでも完全防備だよ？
ね、それより賢二郎くんも寝転がろう！ 』









寝転がっていた体を起こして俺の肩を掴むと、今度は後ろに押し倒してきた









『 お、押し倒せた！ 』









いやいや押し倒せた！じゃねーし

こんなにドキドキしているのは俺だけかよ




細い腕を引っ張ると体制を崩す

鼻がくっきそうな距離に顔があって、しようと思えばキスができるこの近さ









『 ちょ、近！どどっ、ドアップ…っ賢二郎くんの顔近すぎるから…ｯ！ 』









顔を赤く染めて体を起こそうとする彼女に、逃げられないよう腰に腕を回せば、更に顔を赤く染める









『 ちょ、何これ離して！この体制…は、きつい、し 』


「 嫌だ 」


『 心臓に悪すぎるからぁぁあ！！ 』









オーバーヒートしそうな彼女に仕返しで

今度は俺が押し倒してやった









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