39：教科書を借りに ページ39
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『 あ、教科書忘れた！ちょっと太一に借りてくる！ 』
「 は、ちょっと待 」
賢二郎くんが何か言い終える前に教室を出た
そして、何のためらいもなく隣のクラスへ入っていく
椅子に座って男子と喋っている太一を見つけると、
『 やっほー！ 』
私を見るなりいつもの嫌そうな顔をする太一
地味に傷つくんだよねそれ
「 ちょっとうるさいのが来たからつまみ出して来る 」
『 うるさ？！…あ、ちょっと！追い出さないで！？ 』
ブレザーの襟を掴まれ、廊下に連れ出される
「 で、何か用？ 」
『 ああ！あのね 』
「 嫌だ 」
…いや、まだ要件言ってないんだけど
「 どうせ教科書貸せって言いに来たんだろ 」
『 流石ね太一！私のテレパシー通じた？ 』
なんてふざけて言ったらガン無視された
暴言吐かれるより無視されることのが辛いんだね
「 ったく、忘れすぎだろババァかよ 」
『 なっ…誰がババァだ！家で勉強してそのまま置いてきちゃったの！ 』
まだピッチピチの女子高生だよ！と言って太一の脇腹をつんつんしたら、舌打ちされた怖ｯ
「 …ん、貸しひとつな 」
悪態つきながらも教科書を貸してくれた太一
あ〜〜まじ川西様々や…あとでチューしたげよ
『 太一ありがとう！愛してるよ！ 』
「 吐き気するからやめろ 」
『 てへぺろ！ 』
帰り際に落書きすんなよって言われたけど…
果たしてそれが私に出来るか…？
いや、私には太一の教科書に落書きをしないという選択肢は全く存在しない…っ！！
よって、落書きをする。に決定…！！
.
「 教科書貸して 」
上機嫌で教室に戻って来たら賢二郎くんが笑顔で私を待っていた
言われた通り太一に借りた教科書を渡すと、私に自分の教科書を渡してきた
『 えっ…？どういう意味で… 』
「 俺が太一の使うから、Aは俺の使って 」
『 あ、うん？えっ、でも… 』
「 いいから 」
そんなに太一の教科書使いたかったのかな…
落書きしたかったけど、まあ次忘れて借りた時にやろう！
賢二郎くんの教科書使えるから結果オーライ！
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久威ナズナ(プロフ) - 続編ほしいです……(´；ω；｀) (2018年7月26日 13時) (
レス) id: 18e3165581 (このIDを非表示/違反報告)
( 。∀ ﾟ) - もう更新しないんですね(´；ω；｀) (2018年7月21日 14時) (レス) id: 7b556a120e (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 続編お願いします…！！この小説の白布くんが1番すきなんです！！！川西もいいやつだし白州ちゃんも可愛い！ (2018年7月20日 22時) (レス) id: 31f987cb1f (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 続編希望したいです！！白布くんにキュンキュンしてました…(*/□＼*)これはヤバすぎです！白布くんかっこいい… (2018年2月12日 12時) (レス) id: cc87f2ac73 (このIDを非表示/違反報告)
そう - めっちゃ面白いです！！白州ちゃんは可愛いし白布の可愛いけど格好いいとことか好きです！それに続きも凄く気になるので続編希望です！！ (2017年10月7日 10時) (レス) id: 5874da49dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま 。 | 作成日時：2016年8月28日 16時
