恋するしらす【白布賢二郎】

37：五色に張り合う白布 ページ37

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『 どうしたの賢二郎くん… 』


「 なにが？ 」







いやなにがって…

太一の隣に座ってたのに五色くんが来たらいきなり席変われなんて言うからだよ！！









「 ごちそうさまでした！ 」






賢二郎くんの謎の行動について考えていると、五色くんの大盛りのご飯と焼き魚はいつの間にか消えていた








あ、









『 五色くん食べ方きれい… 』




骨と魚の頭だけがきれいに残ったお皿に目がいく
魚食べるの上手なんだね









「 ばあちゃんが食べ方厳しかったので！ 」





ドヤ顔で言う五色くん

なるほど…そういえばおばあちゃん子って感じがする。とりあえず可愛い









『 魚をきれいに食べられる人っていいよね！そういう人と結婚したいよね 』


「 …えっ！俺は当てはまりますか？！ 」









嬉しそうに聞いてくる五色くんに頷くと、隣に座る賢二郎くんがいきなり手を握ってきた








『 ！？ 』








突然過ぎて心臓止まりそうになったんだけど…
止まったらどうすんの人呼吸してくれるの？！









無言で、しかも頬杖をついてこっちを見てくる賢二郎くん

何を伝えようとしてるんだ……！！









「 …俺だってきれいに食えるよ 」


『 あ、え！？ 』









口を開いたかと思えばよく分からぬ発言

待って、今パニック！頭の中真っ白なの！手汗がやばい気がする！！









「 魚、五色よりきれいに食えるって言ってんの 」









ああ！魚の話ね！


って！これは五色くんに張り合ってる…？！









『 それは結婚しようって、むごっ！！ 』


「 うるさい早く食べろ 」









ツンデレかよ…！！！








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