恋するしらす【白布賢二郎】

14：しらすのおすそ分け ページ14

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『 それじゃ！ばいばいでござるよ！ 』


「 ん、 」







いつも通り一緒に帰って、私が家に入るのを
見てから自分の家に入る白布くん




付き合い始めて数日、
付き合えたことが夢みたいで、未だふわふわする









お母さんにはもちろんバレているらしく

彼氏が出来たこと、
その相手がお隣に住む白布くんだってことも









そのせいか、やたらと白布くんちにおすそ分け
をするようになったのだ…







「 A！ 」


『 …また？ 』


「 お父さんが会社の人にぶどう貰ったんだって。沢山貰って食べ切れないから回覧板と一緒に渡しといて！ 」






ほら行って！、と家から追い出される娘
…まだ家に帰って5分くらいしか経ってないぞ









たったの数秒で着く、白布家

白布くんの部屋は明かりが点いてる
…部屋に居るのか









制服にゴミが付いていないか手ではらって、
少し乱れた髪の毛を櫛でとかして、









白布くんの家のインターホンを鳴らした




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