不登校の先輩は別室登校【ツルネ】

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模擬試合でマサさん、それに森岡先生まで女子チームに入り

男子チームに勝ち、負けた男子チームは合宿中ずっと下僕…………

なんてことを考えているんだマサさんは……

というか森岡先生が弓をひけたことへの驚きが…

一通りマサさんから説明を受けて本当にそういう感想しか出てこなかった

マサさん曰く下僕組の彼らは、本殿前まで連行されて行った

特に何もすることがなかったので、下僕組を観察していたらマサさんに声をかけられた

雅貴「A！暇なら朝御飯作るの手伝ってくれー！」

「はぁい……」

遼平「あ！せんぱい〜……」

声が聞こえ、ほんのすこし後ろ髪ひかれつつもマサさんの待つ台所へ向かう

雅貴「Aは卵焼きと御味噌汁係、よろしく！」

と、言いながら魚を焼き出すマサさんに、若干呆れながらも料理を始める

腕捲りをしようとしたときにふと手の甲の傷が目に入る

どうしようか……すぐそばにマサさんがいるのに気にせずにこの傷を晒すは嫌だ

左手の袖を気にしながら、なるべく右手で終わらせよう……

お湯を沸騰させるのも、卵を割るのも片手で出来る。だけど……

お味噌汁用のお豆腐を切るのは両手だ…………

流石にジャージの袖の上にお豆腐は置きたくない…………

うん。マサさんの目を盗んで素早く掌の上にのせて、手の甲を見えないようにしたらいいかな……

それしか、思い付かない…………

よしやろう。お豆腐を手に取る

雅貴「おーい、豆腐切るなら腕捲った方がいいぞ」

魚の様子を見ていたマサさんから声がかかる

「ぅ、うん……」

取り敢えず返事をして、またマサさんの視線が魚の方へ…………

雅貴「お前料理うまくなったな〜」

いかなかった…………

料理の腕を褒められ、適当に相槌を打って話を聞いていると

雅貴「あぁ、続けてていいぞ」

どうしろと…………？

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