私の『正義』。3 (ページ18)

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2人の走る背中をずっと眺めていたA。

とっくに彼らはいなくなっているのに。

海兵「Aさん。

　未だ、誰も出てくる様子はなく……」

『んんーー。
　ちょっと中でも見てこようかな……』

海兵「では、私達も………」

海兵達のところに戻ってきたAは、

あまりにも出てこない選手達の様子を見てこようと中に入ろうとした、その時。

ドゴォォォン！！！

「きゃー！！！」

「に、逃げろ！！！！」

『！！』

建物が何かで真っ二つにされ、
崩れかけていた。

『シャボン！クラッシュ！』

シャボン玉で包まれたその瓦礫は、
合図とともに粉々になっていく。

なんとか一般に被害が及ばずに済む。

海兵「こ、これは一体………」

『イッショウさん達が向かったグリーンビットでしょ。

　きっと暴れに暴れ始めてるんだろうね。』

グリーンビットの方向を見つめ鋭く睨みきかすA。

一方、グリーンビットでは。

海兵「イッショウさん！戦艦に穴が！！」

藤「おっとこれは迂闊でした。

　真下にローさんがいやしたか。」

そう言い蕎麦を啜る藤虎。

海兵「食事をしてる場合ですか！！」

藤「…………Aさん達と合流しやしょう。」

海兵「ええ！！何故ですか！！」

藤「Aさんの勘は当たりですね。

　

　戦局が………移りそうだ。

　方角の指示を！！」

海兵「はっ！！！」

空の流れる動きが少しだけ

早く感じる藤虎であった。