私の『正義』。 (ページ9)

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『2度と。

　サカヅキさんみたいなこと言わないで。』

その目は赤色に輝き、強い憎しみと怒りが込められていた

ク「…あー。
　 Aちゃんはこの言葉嫌いだったな。」

ごめんよ。とAの頭をポンポンと撫で、
その場から立ち去るクザン

それについていくようにAも立ち去ろうとすると

ル「…あ、おい！女海兵！
　なんかよくわかんねぇけど、ロビンを助けてくれてありがとな！」

ウ「お、おい！ルフィ！気軽に話しかけるな！
　一応あいつも海軍なんだぞ！」

ル「でもよ！助けてもらったのに変わりはないだろ！」

『…』

Aは一度足を止め、いつもの不機嫌顔をさらに悪化させながら麦わら一味を凝視した

『ふんっ。お礼を言う暇あるなら、仲間1人助けれるくらい強くなりなさいよ！』

ル「な、なんだとー！！！
　俺は強いぞー！！」

『クザンにやられてたくせに！』

ル「ほんとはお前が来なくてもあんなやつ倒せたんだ！！」

『嘘つけ！クザンのが強い！！』

ル「俺だーー！！」

嫌味ったらしくルフィに向けて言葉を放ち、舌をべーっと出すAの挑発に、ルフィはプンスカしながらのる。
そしてしまいには2人の言い合いが始まった

ウ「なんか…似たもの同士なんだな…」

サ「ルフィ！！…羨ましいぞ！！」

チ「何の羨ましさだよ！！」

『ふんっ。』

Aはルフィを横目に自身の手からシャボン玉を出し飛び乗ると、そのまま鼻を鳴らしてクザンの方に向かって行った。

ル&ウ&チ「うおー！！そのシャボン玉乗れるのか！
　すげー！！」

ゾ「能力者か…」

先ほどの言い合いが嘘かのように、人が乗れるシャボン玉に目をキラキラさせ興奮するルフィ、ウソップ、チョッパー

そんな姿に、Aはもはや鼻で笑うしかなかった

『…アホな子。ガープさんそっくり。』

ク「なーに、Aちゃん。
　彼ら気に入っちゃったんじゃないのー？」

『まぁ、クザンよりかはね。』

ク「ツンデレだねー。
　それと俺一応上司だから。クザンさんね。」

『サボりのこと。センゴクさんにチクっといたから。
　ちゃんと怒られてね。クザンさん！』

ク「あ、ちょっと嘘でしょ！
　何してくれてんのー！」

Aはケラケラ笑いながらシャボン玉を浮遊させる

そんな背中を悲しそうに見つめるクザンの顔は、

誰も気づくことはない