私の『正義』。 (ページ37)

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番外編3 ページ37

『んぁ〜。
　風気持ちいねルフィ。

　眠くなるわ。』

ル「お前は十分寝てただろ！」

『…どのくらい？』

ル「３日だ！

　

　 …ほんとにっ。ぐすっ。

　死んだがど、、思っだぞ〜」

サニーの頭に2人は乗り、
風を浴びながら海を眺めていた。

ルフィの足の間に座り込み後ろから抱きしめられている体勢のAは、

再び鼻水と涙を流し心配するルフィにただ、ごめんねとしか言うことができなかった。

ル「船番してたかと思ったら、敵に攫われて…

　助けに行ったらすでに致命傷だしよ…」

『恥ずかしいこと言わないでよ。

　私のプライドが許さない。』

ル「気を抜いてたのはお前だろ！」

『仕方ないでしょ！

　相手は能力者で透明人間になってたんだし！

　見えないと思いきや、海楼石で抑えられるわ！

　くっそ！ムカつく！！』

3日も寝込んだAの原因について、額同士をぶつけながら言い争いを始める2人。

それはやがてヒートアップしていき、ただの喧嘩のようになってしまう。

ル「俺が守らなかったら、Aはやられてたぞ！」

『なによ！

　あの状況でも1人で戦えますー！！』

ル「ほぼ白目剥いてたくせにー！！」

『白目は本気戦闘モードなんですー！』

ル「んだそれ！！すげーな！！」

『あっごめん……嘘。』

ル「んだとーー！！」

いつの間にかルフィに体を向けていたA。

加速していく言い合いはとうとうお互いの頬を引っ張り合い、軽く手を出し合っていた

その光景を遠くから見ていたサンジやチョッパーがぶつぶつとルフィに文句を飛ばしていたが、

ほっときなさいというナミの一言でその場は治った。

先ほどまで歪みあっていた2人だが、途端にルフィがもう一度Aを抱きしめ、か細い声言葉を溢した。

『ルフ…「よかった。」

　えっ？』

ル「俺が

　Aを守れてよかった！」

ルフィの顔は太陽よりも眩しい笑顔を

真っ直ぐAに向けていた。