私の『正義』。 (ページ23)

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回想8 ページ23

コ「うっうぅぅ…。」

ロ「なんでコラさんがAよりも泣いてんだよ…」

『…なんか涙引いてきた。』

ローから受け取ったティッシュで鼻を豪快にかみながら、いまだに涙が止まらないコラソンを見て、Aは一周回って呆れていた。

だが、自分のことにこんなにも涙を流してくれる姿はとても嬉しく、悪い気分はしなかった。

コ「はぁ…。ぐすっ。

　 Aはこれからどうするんだ？」

『多分…パパが迎えにくると思う。

　私を探してると思うから…』

ロ「そんな奴の所にまた帰るつもりか！？」

『うん。そのつもり。』

ロ「そんなのあぶねーだろ！

　俺達と一緒に来い！そっちの方が安全だ！」

『…それは出来ないよ。』

ロ「なんでだよ！！なんで帰れるんだよ！！

　憎んでねーのか！？嫌いじゃねーのか！？

　自分の大事な人殺した奴と平気で一緒に暮らすのか！？」

コ「落ち着け、ロー。

　 A。ローの言う通り、父親のところに戻るのは危険だ。だったら俺達の側にいてくれた方が、お前を守ってやる事ができる。

　だが、賢いお前はきっとそんな事も分かってんだろ？

　パパが迎えにくるから戻る。
　それだけの理由じゃないよな？」

頭に血が登っているローはコラソンの言葉が理解出来なかったが、Aは全てを見透かされている気分だった。

本当は怖い。

少し手が震えるが、

自分には守るものがあるからには

戦わないといけない。

　「A。

　自分の_____________を守るのよ。」

あの時、自分の覚悟を決めたAは、
コラソンとローを力強く見つめ、言葉を放った。

『私は自分の正義で

　悪者を懲らしめてやるの。』