私の『正義』。 (ページ18)

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回想3 ページ18

『あー！いたー！』

ロ「！？」

『早くきなさいよ！ローくんが戻ってこないから夜ご飯食べれないじゃん！』

あたりはすっかり暗くなっていた頃。

夜ご飯だと知らせるために、ローを探し回っていたA。

やっと見つけたローに怒りながら、早くと言わんばかりに背中を押しコラソンのところまで連れて行く

コ「おー。やっと帰ってきたか。

　ほら見ろ、ロー。美味しそうだろ！」

ロ「これコラさんが作れたのかよ…」

コ「俺じゃねーよ。
　 Aが作ってくれたんだ！」

『ふんっ。』

目の前にある、具がたっぷりの美味しそうなシチューに目を大きく見開いたローは、そのまま視線をAの方に向けた。

その目線の先には、腰に手を当て少し自慢げなAが鼻を鳴らす。

『私、借りは作らない主義なの。』

コ「さ、食うぞ食うぞ！」

いただきまーすと言うと２人はバクバクシチューを口に頬張った

一方のローは器を見つめるだけで手をつけようとしない。
その姿が目に入ったコラソンはローに問いかける

コ「どうしたロー？食わないのか？」

ロ「…今日初めて出会ったやつの料理なんか口に出来るかよ。」

そう吐き捨てローは器をひっくり返した。
せっかく取り分けたシチューは無惨に床へと広がる

コ「ちょ…お前なんてこと…((ゴッ！！！

　！！」

ロ「いってぇぇぇぇぇぇ！！！」

出会って間もないAに警戒心MAXのローの言動にコラソンが注意しようとした瞬間、

ローの頭に小さく、でも力強い拳が降ってきた。

その正体はもちろん、Aである。

コラソンもかなりびっくりしたのか、目を開いたまま固まっていた

『捻くれ者！！嫌い！！』

ロ「なっ！お前だって何者だよ！
　コラさんがいなかったら死んでたくせに！」

『私は死なないもん！！！』

ロ「人間なんてどーせすぐ死ぬんだ！
　脆くて情けない生き物なんだよ！」

『んん！！

　珀鉛病だって治るもん！！』

ロ「！！

　治るわけねぇ！！俺は死ぬんだ！！」

『治る！！死なない！！！』

ロ「死ぬんだ！！」

『じゃあ証明したげる！！』